久しぶりに心が震える漫画に出会いました!
読切漫画ですがタイトルにもある通り、私にとっては数年に一度出会えるかどうかの完成度です。(もちろん私が知らないだけで凄い読切はたくさんあると思います)

登録不要&無料で読めるので是非一度読んでみてください。

デリバリーおじさんとは

何度か記事にしたことがある無料漫画アプリ少年ジャンプ+に、「少年ジャンプルーキー」という新人が自由に漫画を投稿できるコーナーがあり、そちらに投稿された漫画です。

原作者と作画を分担されてるようで、私はストーリーに心震えたのですが絵も上手いです。
題材は少し前に話題になった「おっさんレンタル」が元になっています。
ジャンルはヒューマンドラマですね。

ジャンプ+は実はWEBでも読めるのでお時間ある方は早速読んでみてください!
少年漫画のようなバトル要素はないですが本当に面白いです。
ちなみに「少年ジャンプルーキー」では毎月投稿された作品のランキングが発表されるのですが、『デリバリーおじさん』は現時点で5月度1位になっています。

デリバリーおじさん - 少年ジャンプルーキー

[17/6/24追記]
5月度のブロンズルーキー賞獲得おめでとうございます!
そして、ジャンプ+本誌(という言い方でOK?)に読切として公開されています!
URL記載しますが、できればアプリから読んで「いいジャン!」押しましょう(笑)

デリバリーおじさん/2017年5月期ブロンズルーキー賞

あらすじ

売れない役者である主人公「佐々木浩平」(48歳)はその日暮らしのバイトとして「デリバリーおじさん」として活動している。
「デリバリーおじさん」とは顧客の注文に応じて出張し、相談や盛り上げ役など様々なことを行う仕事だ。
ある日、いつものようにデリバリーされた浩平は、匿名希望の青年の将来についての相談に乗る。
自身の経験を元にアドバイスしたことで、青年はどこか吹っ切れた様子だった。

そして、物語は奇跡の結末へ向けて動き出す ー

感想

ストーリーは完璧!
起承転結がはっきりしていて、「転」からの展開は全く予想外のものでした。
(勘のいい方は気づかれるかもしれません)
登場人物もみんなかっこいいです。
そして、私が感じたこの作品の一番の見所は「結」のあとにある数ページの余韻です。
普通ならここで終わってもよさそうという場面があるのですが、そこから数ページ余韻(伏線回収)が描かれることでこの作品を数年に一度レベルの作品に押し上げています。
これがあるおかげで「デリバリーおじさん」という題材が最大限に生かされ、何とも言えない読後感に満たされました。
もしかしたら「デリバリーおじさん」というタイトルから面白さを期待していなかったというのもあるかもしれません。

いくつか辛口な評価を書くとすれば、絵が少年漫画向きではなくどちらかと言えば青年誌向きであることと、やはり題材ですかね。
この作品の題材を変えるわけには行かないので仕方ないのですが、「デリバリーおじさん」というタイトルに惹かれてわざわざ読んでみようという人はあまり多くない気がします。

でも、本当に素晴らしい作品です!
多くの人に読まれることを願って記事を終わりたいと思います。
それでは。
ー2017/5/23

[17/6/24追記]
ジャンプ+だと作品のコメント機能があるんですが、そのコメントやTwitterの反応を見るとほぼほぼ絶賛されてますね!
同じように感じてくれる人がたくさんいて嬉しい限りです(^^)

ちなみに、この作者の方はTwitterをされていて、そちらを見るとチャンピオンにてデビューされるようですね。「デリバリーおじさん」は処女作というのにびっくりしました。
また、いくつか新作がルーキーにて投稿されていますが、だいぶ絵柄が少年漫画向きになってる気がしました。
原作の中島さん、作画の青野さん、どちらの才能も素晴らしくて今後に期待してしまいます。

この作品を語り合いたくなったら是非「おっさんレンタル」しましょう(笑)

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