PC版『FF7』(FINAL FANTASY VII INTERNATIONAL、ファイナルファンタジー7 インターナショナル for PC)のMOD導入についてです。
『FF7』は当時3周してAC限定版、ACC、CC同梱版、DCや複数のアルティマニアを買ってたほど大好きな作品だったのですがリメイク版の『FF7R』はPC版が出ても今のところ買う予定はありません。
賛否のありそうな分作やシナリオ改変は許容範囲なんですが、1本道過ぎることとユフィ・ヴィンセントが使えないのが最大の理由です。パーティ編成固定なのもかなりのマイナス要素。
シナリオ改変して新キャラ出すくらいなら原作の仲間をいくらでも出しようはあったと思うんですよね。
クリア後のおまけIF要素として適当に仲間を加入させるなどやってほしかったです。(ユフィDLCはまさにそんな感じ)
[23/12/29追記] パーティ編成MODがあったので結局『FF7R』は買いました。
関連記事:PC版『FF7R』本編ユフィ加入などパーティ編成MOD
仲間が増えて自由度も高くなるはずの二作目からは買う予定ですが、まだまだ先になりそうなので原作のPC版『FF7』にMODを入れて楽しむことにしました。
AC限定版にインターナショナル版が付属していたものの結局未プレイだったのでいい機会です。
1.PC版『FF7』とは
前提知識として、PC版『FF7』は複数のバージョンが存在します。
●PC版(1998):英語版、国内原作インターナショナル版と同等品でブースター機能はない
●海外スクエニストア版(2012):海外版、おそらく各国ごとに4言語それぞれ異なる
●Steam版(2013):海外版、おま国されて日本からは買えないが外部ストアで買えばプレイできる
●スクエニe-ストア版(2013):日本語含む5言語版、認証コードによる3台までのインストール制限あり
●MSストア版(2020):日本語版含む5言語版、海外ゲームパスに対応していることもある
関連記事:PC版『Xboxゲームパス』の注意点や海外向けタイトルのプレイ方法
この時点でややこしいですが、日本語のままMODを使うにはスクエニe-ストア版一択です。FFセールの際にこれもセール対象になります。MSストア版(Win版)はインストールフォルダが暗号化されていてアクセスできないのでMOD導入不可能です。(無理やりフォルダを変えればできるかも?)
[23/12/29追記] PCゲームパスで他のタイトルでは「C:\XboxGames」にインストールされるように変わっていたので、MSストア版でもMOD導入できるかもしれません。レビューによるとクラッシュなど不安定なようですが。。
スクエニストア版を指示に従ってインストールするとこうなります。
言語ごとに複数のexeがあり「ff7_ja.exe」が日本語版のはずですがこのexeからは起動できません。
「FF7_Launcher.exe」(これがショートカット)からランチャーが起動し、ランチャーの設定で日本語を選択すると「ff7_ja.exe」が起動するという形式になっています。
コントローラーのボタン配置は適当に割り振られているのでちゃんと設定した方がいいです。
ゲームブースターとは公式チートのことで、CS版やスマホ版の『FF7リマスター』にも搭載されていますがPC版とは機能が異なるようです。
PC版のゲームブースターは以下の通り。
F1:5倍速、バトル強化が無効であれば戦闘時は通常速度に戻る
F2:エンカウントなし
F3:バトル強化、HP/MP全回復&リミットゲージMAX
左Shift+F10:ステMAX、一度MAXにすると戻せない
セーブデータは15個のセーブスロットがあるメモリーカード10枚分が仮想化され、「C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Square Enix\FINAL FANTASY VII」に保存されます。
PC版『FF7』の前提知識はこんなところです。
2.MOD導入方法
PC版『FF7』のほぼ全てのMODは「7th Heaven」という管理MODを使います。
しかし、「7th Heaven」を使うと日本語でプレイできません!
というのも日本語版が発売されたのが一番遅く、MODは海外がメインなのでSteam版以前の3バージョンを対象に開発されてるんですね。
日本語のままMODを使うには以下の動画を参考にしてください。
日本語でMODを使う方法はこの方の動画しか存在しないのに検索しても上位に表示されません。
おそらく数十時間かけて調査した結果を僅か20分にまとめて頂いているのでどんどん再生してあげましょう。
とはいえMOD導入方法の説明で他人の動画に投げっぱなしは申し訳ないのでここでは要点だけまとめます。
●まずは「Bootleg」というMODツールを試す
●BGM変更:「FINAL FANTASY VII\data\music_ogg」フォルダのoggファイル入れ替え
●ムービー変更:「FINAL FANTASY VII\data\movies」フォルダのaviファイル入れ替え
●字幕ムービー変更:「FINAL FANTASY VII\data\lang-ja\movies」フォルダのaviファイル入れ替え
●キャラ&テクスチャ:各フォルダのlgpファイルの中身を入れ替え
●lgpファイル自体には本来のゲームデータも入ってるので配布は許可されておらず中身が配布されている
●セーブデータは「Black Chocobo」で編集
こんな所です。
ツールやファイル毎に導入方法が異なるので実際に導入したMODについては別途解説予定です。
[21/3/23追記]
Twitterで繋がりのあるCCオレンジさんが「LGPTools」の使い方をまとめられてます。
FF7 MOD直接導入の仕方
3.「7th Heaven」について
すでに述べた通り、ほぼ全てのMODは「7th Heaven」から導入することが前提とされてます。
「7th Heaven」用のMODは数え方にもよりますが数千個あり魅力的なものも多数存在するので、一応使い方と何故日本語のままでは使えないのか解説します。
「7th Heaven」を入れると日本語版が起動しなくなり再インストールが必要になるので注意。(たまたまかも?)
まず、「7th Heaven」とは2013年に登場し、Steam版以前の『FF7』に簡単にMODを導入するための管理MODです。2020/3月にV2.0が出たほど未だに開発が続いています。
[FF7 PC] Mod Manager - 7th Heaven (v2.2.3.522 Release)
以下の中段辺り「Download 7th Heaven」項からcurrent版の「SETUP」をダウンロード。一応チュートリアルもありますが英語でも説明不足感があります。
https://7thheaven.rocks/
ダウンロードした「Setup-SeventhHeaven-v2.*.***.exe」を実行して適当なフォルダにインストールします。私は「D:\Program Files (x86)\SquareEnix」配下にしました。
インストールした「7th Heaven」を起動すると一般設定画面が出ます。
「FINAL TANTASY VII」フォルダ配下に赤枠のフォルダを作成&パスを指定して「Save」してください。私は最初全て空白になってました。(D:¥Program Files(x86)は真似しなくてもいい)
「FF7 exe」についてはとりあえず「FF7_Launcher.exe」を指定してみてください。「ff7_ja.exe」からはゲームが起動しません。
「Save」すると「7th Heaven」のメイン画面が表示されます。
まず、そのまま①の「Play」を押してください。
本来は『FF7』が起動するはずですが、「FF7_Launcher.exe」を指定しているとエラーメッセージが表示され、インストールフォルダに「FF7.exe」が生成されます。
⑤の「Browse Catalog」上で右クリックすると再度一般設定が開くので、生成された「FF7.exe」を指定して、①の「Play」を押すと英語とフランス語が混在した「FF7」が起動します。
「FF7.exe」の作成日付が1998年になっています。つまり、同年発売した英語版『FF7』のファイルでブースター機能もありません。
「7th Heaven」からは英語版exeしか起動しないので日本語でプレイできないというわけです。
というわけで「7th Heaven」を日本語で使うのは諦めて簡単に使い方を説明します。
①Play:MODや設定を反映してゲーム起動
②Setting:ゲームの解像度やコントローラー設定
③Tools:IROファイルの圧縮・展開など
④My Mods:適用しているMOD、Active欄でON/OFFできる
⑤Browse Catalog:「7th Heaven」のカタログに登録されているMOD一覧、ダブルクリックで適用
カタログから適当にMODをダブルクリックすると、「D:\Program Files (x86)\SquareEnix\FINAL FANTASY VII\mods\7th Heaven」に「.iro」ファイルがDLされています。
これが「7th Heaven」用のMODファイルです。
③のToolsでiroファイルを展開して中身を見るとlgpフォルダがあります。
「7th Heaven」を介して『FF7』を起動した場合は、このlgpを割り込ませてMODを適用させているわけですね。
また、カタログ上のMODは少ないので各自でiroファイルを探して導入することもできます。
例えばキャラクターを野村氏作画風にするMODがNEXUSに投稿されています。
New character models
ここからDLしたiroファイルを「D:\Program Files (x86)\SquareEnix\FINAL FANTASY VII\mods\7th Heaven」に置くだけで「7th Heaven」メイン画面のMy Modsに反映され、そのまま「Play」すればMOD適用されてます。
ついでに、「7th Heaven」から起動した場合のセーブデータは「D:\Program Files (x86)\SquareEnix\FINAL FANTASY VII\save」に保存されています。
1項記載の日本語版のセーブデータを持ってきても読み込めますが、名前などの日本語が文字化けしてしまいます。
「7th Heaven」については以上です。
-2021/3/20
4.「FFNx」について
「7th Heaven」から日本語exeが起動しないと書きましたが、実は日本語exeを起動するようにする変換ドライバ「FFNx」というものがあります。
執筆時点では日本語は文字化けしますが将来的に使えるようになる可能性があるので本項にまとめておきます。
「7th Heaven」からは1998年の英語版exeしか起動できないため、Steam版や海外スクエニストア版など全てのexeがそのまま起動できるようにする目的で「FFNx」は開発されました。
「FFNx」は2020年に登場した非常に新しいツールなので2項の動画でも取り上げられていません。しかも現在も頻繁にアップデートが続いています。
[FF7PC-98/Steam] FFNx - Next generation modding platform for FF7/FF8
単に「7th Heaven」から起動できるようにするだけでなく様々な改良も加えられており特徴にまとめられてます。以下いくつか抜粋。
●コントローラーのアナログパッドと十字キー両対応(Xinput対応)
●コントローラーでスピードアップやエンカウントなしなどのショートカットキー搭載
●どこでもセーブ
●MODによるボイス対応
etc
PC版『FF7』は古い技術で作られたものなので、最近のゲーム標準に刷新するイメージですね。
というわけで早速インストールします。チュートリアルもありますがとても簡単です。
以下のリリースページから最新版の「▶Assets」を開いて「FFNx-Steam-v***.zip」をダウンロード。(最上部のcanary buildは開発中のもの)
https://github.com/julianxhokaxhiu/FFNx/releases
zipの中身を『FF7』のインストールフォルダに全て上書きコピーするだけです。
私は「D:\Program Files (x86)\SquareEnix\FINAL FANTASY VII」に全コピーしました。
これでインストール終わりです。
ランチャーから『FF7』を開くとショートカットキーが使えたりどこでもセーブできるようになってます。同時に日本語は文字化けしています。
しかも、この段階で「7th Heaven」から日本語exeが起動できるようになりました。
執筆時点では「7th Heaven」の開発版canary buildを導入します。
「7th Heaven」を起動し、一般設定にて「ff7_ja.exe」を指定して「Play」すると日本語版の『FF7』が起動します。
前述した通り日本語が文字化けしてしまいますが、日本語exeが起動すらしない状況からは物凄い進歩です。日本語exeでも「7th Heaven」の色んなMODが使えるようになったということです。
参考までに「FFNx」と「7th Heaven」両方をインストールしたフォルダはこんな感じです。
「ff7.exe」の作成日付が2021年になっていてMODで作られたオリジナルexeということが分かります。これは英語版なので使う必要はありません。
「FFNx」の完全日本語対応が待たれるところですが、文字化けする原因は2020/5月時点で判明しています。
[ FF7 ] Japanese support #39
私も詳しいことは分かりませんが、「help wanted(助けが欲しい)」というステータスになっていて非常に難しいようです。
もし、プログラミングに詳しい『FF7』ファンがいたら開発者とコンタクトを取っていただけると嬉しいです。
-2021/3/23
5.MOD配布サイト [22/1/21追記]
プレイしてから追記するつもりが結局プレイできておらず、しかもPC版『FF7R』が発売された影響で原作『FF7』のMODが探しにくくなってしまったのでMOD配布サイトをまとめておきます。
5.1 Qhimm.com
厳密にはMOD配布サイトではなくPC版原作『FF7』『FF8』『FF9』のフォーラム(掲示板)。
実態としては最大のMOD投稿サイトとなっていて、トップページに「7th Heaven」と「FFNx」が必須項目として用意してあり最新情報や質疑はここを参照している。
トップページの『FF7』カテゴリに「Tools」「Graphics」「Audio」「Gameplay」「Other」があり、さらにそれぞれに「Support」「WIP(開発中)」「Releases」の階層があり、「Releases」の各トピック(スレッド)にてMODが投稿されている。(各リンク先は「Releases」にしておく)
一つのスレッドに複数のMODが投稿されてたりもするため、数千個のMODがあると前述したのはここ。
基本的に「7th Heaven」用のiroファイルで配布されてるので、「LGPTools」等で抽出&置換すれば日本語版でも各MODは使えるはず。
ただし、「FFNx」の登場により最近のMODは「FFNx」を要求するものもあるようなのでそれは日本語版で使うのは諦めるしかなさそう。
5.2 NEXUS MODS
世界最大手のMOD投稿サイト。
画像一覧で見れて探しやすいものの、『FF7』の場合はQhimmの存在により40弱しか投稿されていない。
こちらも基本は「7th Heaven」用のiroファイルが配布されてるはず。
5.3 Mod DB
比較的有名なMOD投稿サイト。
こちらには4つしか投稿されておらず、「flies」と「addons」タブでもMODファイルがあるようでページ構成がイマイチ理解できてない。
5.4 GAMBANANA
マイナーなMOD投稿サイト。
MODと呼べるものは1つしか投稿されてない。
把握しているのは以上ですが、25年前のゲームにもかかわらず未だにMODが作られるくらいなので他にもあるかもしれません。
グラフィック向上系ならYoutubeで「ff7 graphics mod」等で検索して好みのMODがあれば、概要欄の使用MOD名からQhimmやNEXUSを探すとよさそうです。
-2022/1/21
私も同様の症状が発生したため追記した経緯がありますが、「binmod.list」…