『FF7リバース』(FINAL FANTASY VII REBIRTH、ファイナルファンタジー7リバース)のMOD紹介です。

『FF7リバース』には公式フォトモードが用意されていますが、『FF16』に実装されていたクイック起動がないうえに、カメラの移動軸が一般的ではなかったり使いづらいです。
代わりに本作はUE4製であり、無制限に使えるフリーカメラMODがあるので導入方法と使い方をまとめておきます。

本記事内容はSteam版にて動作確認しています。Epic版でも動作すると思います。
ちなみに、外部ストアGreen Man Gamingでランクを上げると大抵はSteamより安く買えます。
関連記事:Steam新作を割引購入できるサイトと仕組み。外部ストアで買う方がメーカーにお布施できる!

1.公式フォトモードとの違い

本作には公式フォトモードが実装されてます。
『FF7R』ではPS5版のアプデでフォトモードが追加され、PC版『FF7R』『FF7リバース』では最初からフォトモードが使えます。

公式フォトモードの起動方法や特徴は以下の通り。

・スタート(メニュー)→X(□)ボタンにてフォトモード起動
・カットシーン中はカメラを動かせない
・フィールドや戦闘中はカメラを自由に動かせるものの範囲は狭く遠距離撮影はできない
・クラウド(操作キャラ)中心でカメラ回転するため他キャラに好きな角度で寄れない
・左スティック上下は前後ではなく上下移動
・地形オブジェクトはすり抜けられない

作り込まれてないものが映らないよう調整されたよくあるフォトモード仕様ですが、カメラ移動に癖があります。
これに対してフリーカメラMODはカットシーン中も起動できて範囲無制限かつオブジェクトもすり抜け可能となっています。ただし、プリレンダカットシーン中は起動できません。
本作はプリレンダとリアルタイムレンダの違いがほぼないのでフリーカメラ起動しない=プリレンダと判断するしかないです。

2.「UUU4」インストール

『FF7リバース』は『FF7R』と同じくUE4製であることが判明しているため、UE4共通のMOD(ツール)「Universal Unreal Engine 4 Unlocker」(UUU4、UE4アンロッカー)が使えます。
UE4製の他のゲームでも使うことができます。
現在は以下のような分類となっています。

UUU v3.***:UE4用の無料版、v3.0.21(最終版)とv3.0.14(安定版)はDLできる
UUU v4.***:UE4用の有料版(=UUU4)
UUU v5.***:UE5用の有料版(=UUU5)

有料版は開発者Otis_Inf氏のパトロンサイトで月額5ユーロ寄付することでDLページにアクセス可能となります。UUU以外にも様々なゲームのカメラツールが配布されています。

しかし、以下のサイトで有料版の過去バージョンが無料でDLできます。
同じOtis_Inf氏のページとなっていて、アーカイブサイトとして過去バージョンを扱い最新版は非対応ということで問題なさそうです。
Universal Unreal Engine 4 Unlocker

というわけで、ダウンロードした「UUU_v4**.zip」を展開して、「UUU_v4**」フォルダを好きな場所に置きます。一応v4.9.7から『FF7リバース』に対応してます。
ファイルパスに日本語が含まれてるとエラーが出る場合があるので、私はDドライブ直下に置いて「D:\UUU\UUU_v4**」としました。
ついでにフォルダ内の「IGCSClient.exe」のショートカットをデスクトップにでも置きましょう。
通常はこれでインストール完了ですが、環境によってはもう1ステップ準備が必要かもしれません。

3.FFVIIHookインストール

色々試していたため環境依存かUUUバージョンか原因は定かではないですが、そのままではフリーカメラが使えないかもしれません。本項目は一旦飛ばして動作しないときに試してみてください。
Nexusから以下のファイルをダウンロード。
FFVIIHook - INI and dev console unlocker

中身の「End」フォルダをインストールフォルダ(Steamで右クリック→管理→ローカルファイルを閲覧)に統合します。
以下のフォルダに「xinput1_3.dll」ファイルがあればOKです。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\FINAL FANTASY VII REBIRTH\End\Binaries\Win64

これで準備完了です。ちなみに、このMODはUE特有の「Engine.ini」によるグラフィック調整を可能とするもので、副次的に5項のコンソールも使えるようになります。

4.フリーカメラMODの有効化

フリーカメラを使うには毎回MODの有効化(挿入)が必要です。
『FF7リバース』と「IGCSClient.exe」(UUU4)を起動します。

UUUの起動画面。画像は『パルワールド』から流用。

①「Select」を選択すると表示される起動中アプリ一覧から『FF7リバース』を選択。(起動していれば自動的に選択されているはず)
②「Inject DLL」クリック。

するとディスプレイ左上に小さなダイアログが数個表示されます。

これで有効化完了です。この作業はゲーム起動のたびに行う必要があります。

5.フリーカメラの操作方法

『FF7リバース』は他のUE製ゲームとはフリーカメラの使い方が違います。
まず、従来のフリーカメラ機能にはキーボードショートカットが用意されています。

Insert:フリーカメラ起動/終了
Delete:HUD(UI)非表示/表示
テンキー0:ゲームの一時停止/開始(強制ポーズ)
Page Down:ゲームの一時停止/開始(スローモーション機能によるポーズ)
Page Up:一時停止中のフレームスキップ(数フレームずつのコマ送り

上記のショートカットは一応全て機能するのですが、フリーカメラ起動してもカメラが固定されてしまいコントローラーでキャラだけが動きます。UUU4側で設定変更しても無理でした。
対策として公式フォトモードとコンソールコマンドを利用します。

①スタート(メニュー)→X(□)ボタンにて公式フォトモード起動。

②Y(△)ボタンもしくはDeleteキーでHUD非表示。

③「@」キーを押してコンソールを開く。「@」キー2回押すと大きく表示される。

④「toggledebugcamera」と入力(コピペ)してEnterするとフリーカメラ(デバッグカメラ)起動。
※私の環境では原因不明で急にEnterできなくなった。この場合はフリーカメラは使えない。

「@」キー2回のコンソール画面。1回だと下に小さく表示される。

⑤フリーカメラ中は両スティックで自由に動かせる。L2/R2による上下移動などは対応してない様子。

カメラ距離の制限なく遠景も見れる。

⑥「@」キーを押してコンソールを開く。

⑦「↑」キー→Enterするとフリーカメラ終了。「↑」キーは過去の入力履歴が表示されるので「toggledebugcamera」入力と同じ操作。ゲーム終了しても履歴は残る。

⑧公式フォトモード終了させる。DeleteキーでHUD消してたら表示させる。

文字だとややこしいですが、慣れれば2回目以降は公式フォトモード起動→「@」キー→「↑」キーでフリーカメラ起動と楽にできるようになると思います。
なお、「toggledebugcamera」によるフリーカメラ(デバッグカメラ)は、ショートカットキーのフリーカメラと異なるためUUU側で細かな設定はおそらくできません。

6.プレイヤーサイズやゲームスピード

UUUには撮影に役立つチート的な機能も搭載されています。こちらは『FF7リバース』でもある程度動作します。

Misc adjustments画面。スクショ撮影のための機能が集まっている。

それぞれの説明は省略しますが、プレイヤーを見えなくしたり無敵にしたりサイズを変えたり、NPCのみスピードを変えたりできます。サイズ変更は何故か違う場所でイベント発生したりと不具合が多いのであくまでも一時的な撮影用です。
分からないときは各項目にマウスオーバーすると解説が表示されるのでgoogleレンズなどの翻訳アプリで読みましょう。

小さいセフィロスと大きな女性陣。この記事の方法でキャラチェンした状態でキャラ毎にサイズ変更できる。

フリーカメラについては以上です。
執筆中になぜかコンソールコマンド使えなくなったので原因分かれば追記します。
-2025/1/29

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