カプコンの多くのゲームで用いられている「REエンジン」(RE ENGINE)に新たに強力な管理MOD「RE Engine Ultimate Mod Manager」が登場しました。
登場した時点で、『バイオRE2』『バイオRE3』『バイオRE4』『バイオ8(ヴィレッジ)』『DMC5』『SF6』『MHライズ』に対応しています。

「REエンジン」には既に「Fluffy Mod Manager」という管理MODが存在しており、他のゲームの管理MODと同様に起動前にMODのインストールおよび有効/無効を一括管理できます。

一方、新たに登場した「Ultimate Mod Manager」はゲームプレイ中にリアルタイムにMODを有効/無効化できるうえにゲーム中にMOD内容のプレビューも可能となっています。
見た目変更MODなどを切り替えるためにわざわざゲームの再起動をする必要がありません

「Ultimate Mod Manager」のデモ動画。基本的に何らかの読み込みが発生するとMODも切り替わる。

今回は『DMC5』を例に導入方法と使い方を解説します。
本記事内容はSteam版で動作確認しています。

1.「REFramework」インストール(事前準備)

まずは、動作させるために必要となる「REFramework」をインストールします。
これは単独でもゲーム中のGUI消去やフリーカメラなどが使えたり、システム系MODをフォルダに入れて導入できたりします。

以下のリリースページの「▶Assets」から目的のゲーム対応の最新版をDLしてください。今回は「DMC5.zip」をDLします。

https://github.com/praydog/REFramework/releases [23/11/23 こちらがメインっぽいので追記]
↑NEXUSに投稿されてるものでは最新でない可能性があるのでここからDL
https://github.com/praydog/REFramework-nightly/releases
↑こちらはさらに新しいバージョン

DLしたzipファイル内の「dinput8.dll」を『DMC5』のインストールフォルダに置きます。
標準インストールであれば以下。
 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Devil May Cry 5

インストール自体はこれで完了しており、この状態で『DMC5』を起動するとフレームワークメニューが表示されます。このフレームワークメニューは「Insert」キーで開閉でき、「Ultimate Mod Manager」もこのメニューから使用することになります。

また、一度起動したことでインストールフォルダに「reframework」フォルダが生成されます。
「REFramework」を必要とするMODではこの「reframework」フォルダ内にMODファイルを配置します。

2.「Ultimate Mod Manager」インストール

続いて本題の「Ultimate Mod Manager」をインストールします。
こちらは大元のサイトがないため、各ゲーム毎のNEXUSにてDLしてください。
開発者のNEXUSページにもまとまっています。

執筆時点での対応タイトルとDLリンクは以下の通り。

「Ultimate Mod Manager」対応タイトル

モンスターハンターライズ』(Monster Hunter Rise、モンハンライズ)

バイオハザード RE:2』(Resident Evil 2 Remake、バイオRE2)

バイオハザード RE:3』(Resident Evil 3 Remake、バイオRE3)

バイオハザード RE:4』(Resident Evil 4 Remake、バイオRE4)

バイオハザード ヴィレッジ』(Resident Evil 8 Village、バイオ8)

デビルメイクライ5』(Devil May Cry V、DMC5)

ストリートファイター6』(Street Fighter 6、SF6)

DLしたzipファイル内のフォルダを全てインストールフォルダに置きます。「reframework」はすでにあるので統合する形になります。
 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\search Devil May Cry 5

導入後のインストールフォルダ。選択中のものが1項と2項で導入したファイル。

これでインストール完了です。

3.個別MODの準備

「Ultimate Mod Manager」の動作確認も兼ねて、今のうちに衣装MODなど個別のMODも用意しておきましょう。
「Ultimate Mod Manager」は「Fluffy Mod Manager」のフォーマットがサポートされているため、「Fluffy Mod Manager」が必要とされているMODも導入できます。

以下のリンク先は『search DMC5』のNEXUSにて全期間の人気順としてあり、衣装など見た目に影響するMODはほぼ全て、その他のMODも大抵のものは対応しています。
NexusMods

DLしたMODは好きな所に置いていいです。私はダウンロードフォルダにそのまま置いてます。
.rar/.zip/.7zのメジャーな圧縮形式に対応しているので展開する必要もありません。

ダウンロードフォルダに適当にDLしたMOD例。

4.「Ultimate Mod Manager」の使い方

それでは実際に使っていきます。
ゲームを起動して「Insert」キーでフレームメニューを開閉します。

フレームメニューの「Script Generated UI」を展開すると「reframework」に導入したMODが表示される。

枠をドラッグしてサイズを広げて「Ultimate Mod Manager」の「Use Separate Window」にチェックを入れましょう。

ウィンドウが分離したら使うための設定していきます。

①「Edit」にて読み込むフォルダを選択。今回はダウンロードフォルダを設定。
②「Re-read Directories」で①のフォルダにあるMODを取得。これによりゲーム起動中でも新たにMODを追加可能。
③「Show Preview」ボタンを押す。(画像は押した状態なので「Hide」になっている)
④読み込んだフォルダにあるMODが一覧表示されるので、展開してチェックすると有効化

有効化後はゲーム側でセーブ&ロードやマップ移動など読み込みが入ると同時にMODが反映されます。
使い方は以上です。

個別MODにマウスオーバーするとプレビューが表示され、全体画面は以下のようにウィンドウは自由に動かせます。

「Ultimate Mod Manager」のプレビュー画面。

なお、今回試した複数の個別MODで2つほどは「Ultimate Mod Manager」で認識されませんでした。
その場合は圧縮ファイルを展開するか、今まで通り「Fluffy Mod Manager」を使ってMOD適用状態で起動するしかないです。

とはいえ、ゲーム起動中でもDLしてすぐにMODが試せて無効化もできるのは非常に便利なので、今後の「REエンジン」製のゲームはこちらでMOD管理していくつもりです。

-2023/9/2

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コメント一覧
  1. Xbox Game PassのRE2とRE3ってまだMOD入れられないんですかね?
    龍が如くはゲーパスでもMOD入れられるようになったから期待しちゃう...

    • ゲームパス初期の頃はアクセス権限の強力なフォルダに強制インストールされてしまうのがMODが使えない原因となってました。
      昨年のいつ頃からかそれが変わって、自由にアクセス可能なフォルダにインストールできるようになったので今はどのゲームでもMOD使えると思います。
      私は今は会員でないので実際に試せないですが。

      • 試してみましたがChoose Game folderの選択画面で省かれてしまって、代わりにOptionのInstall Pathからもインストールファイルをコピペできないんで諦めました。
        ありがとうございます

        • Choose Game folderやOptionのInstall Pathがどこでやる操作か思い出せないですが、おそらくゲームパスのインストールフォルダに自動的に配置するような仕組みはないと思います。
          本記事では1項も2項も手動でインストールフォルダにコピーするような手順としているので、そこをゲームパスのフォルダに読み替えるだけです。

          とはいえ、ゲームパスでは動作しない可能性も十分あるので少し試して無理だったら諦めるというのは正しいです。
          いずれ試したときには記載を見直します。

          • REFrameworkとUltimate Mod Managerのフレームワークメニューは表示されるのですが、両者でレオンやクレアのオリジナル版の容姿に変更するMODをインストールしたのですが再起動・データ読み込み・マップ移動を試しましたが適応されませんでした...
            記載の更新を心待ちにします。

            ありがとうございます

            • 動作報告ありがとうございます。
              フレームメニューが表示されるのであればMODも動作しそうですね。
              4項①~③の手順を実施して、④のように用意したMODは一覧表示されましたか?

              一覧表示されてなければMODを置くフォルダを変えてみる、一覧表示されてチェックしてもMODが適用されてなければMODの相性が悪いか、ゲームパスでは使えないということかもしれません。

  2. こちらこそありがとうございます。
    4項①~③の手順を実施して、MODは一覧表示されてインストールは出来るのですがテクスチャとして表示されない現状です。
    まだストーリーは完クリしてなくて、コスチューム変更の一覧すら開放してないのもあるのかもです。

    • なるほど、状況把握しました。
      現状は使えないのかもしれませんね。

      一応REエンジンの管理MODは「Fluffy Mod Manager」というものが以前から存在していて有名なのでそちらも試してみてください。
      なお、この記事は新たに登場したリアルタイム管理MOD「Ultimate Mod Manager」についてのものなので、「Fluffy Mod Manager」の使い方は別途調べて頂く必要はあります。

  3. Fluffy Mod Managerを開くとインストールフォルダを指定画面から省かれてしまってModフォルダを認識しないので現状はおそらくゲームパス版では導入できないみたいなのでSteam版を購入することにします。
    長らくお付き合いいただいてありがとうございます。

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