体験版が面白かったのでスペック不足なのにPC版『FF15』(FFXV、FINAL FANTASY XV、ファイナルファンタジー15)WINDOWS EDITION買っちゃいました。
Steamだと8424円(税込)で海外と比較すると高いですが、私はポイントが余ってたので7000円弱程度で国内パッケージ版を購入しました。

事前情報通りSteamキーとインストーラ入りのDVDが入っていて、説明書(?)を読むとSteamクライアントのインストーラしか入ってなさそうだったので、DVDの中身は見てすらいません(^^;
起動後、無事5月1日までのSteam版購入特典のHalf-Lifeパックも入手することができました。

まだ序盤しかやれてないですが、PS4版の予約特典アイテムが全部入ってるのとアップデートで追加されたであろうアクセサリやアビリティがあるので体験版より快適ですね。

というわけで簡単な感想をまとめておきます。

動作環境は以下の記事で。
関連記事:GTX 950M搭載ノートPCで『FF15』ベンチマークと体験版+おまけ

1.感想

RPGの評価点はいろいろありますが、とりあえず思いついた項目ごとに5点満点で。
[18/4/15追記]
寄り道しまくって80時間弱、レベル70弱でクリアしました。
5点満点で小数点使うのもおかしいので10点満点換算で序盤プレイ時→クリア後の点数として、序盤レビューと適当に混ぜて記載します。ネタバレはないと思います。
ちなみにクリアまでに使ったチートは、オルティシエ行く前の寄り道でゲスト追加してサブクエ消化したくらいです。

1.世界観…10→8
ファンタジーらしい魔法と近代文明が同居する世界設定はグッド。
ただ、歴代の王が不思議な力を持っていたり、六神がいたりと魅力的な要素はあるのに活かしきれなかった感が強い。また、ファンタジーなので過去FFのように亜人がいて欲しかった

2.ストーリー…6→3
クリアした後に判断すべきですが、序盤時点でもシリアスなストーリーに寄り道自由なオープンワールドは合っていないのが分かります。
⇒クリアしてみて、大筋は悪くないものの他ブログの「中学生がノートに書いたようなストーリー」に概ね同意できてしまう。
各シーンやイベントを切り取ると素晴らしい出来なのに、主に描写不足が原因で前後関係や心情が分かりにくく色々疑問符が出るストーリーでした。
開発が難航して削ったであろうことが見て取れるので、没部分のストーリーが気になるところ。
ただ、寄り道しまくっただけあって終わるのは悲しかったのでその分加点です。
また、『FF10』の導入を意識したであろうOPのイフリート戦が何の効果にもなってないのがもったいない。おそらく最初に10年後の姿を見せたかったのかもしれませんが、それよりは写真を選ぶシーンをOPに持ってきて、4人の回想として旅立ちのシーンに移行すれば、ユーザーは写真の重要性を認識してプレイでき、最後に写真を選ぶシーンに戻ってきたときには感情を盛り上げる演出としてさらに効果的になったと思います。

3.キャラクター…4→6
男4人だとやはり物足りなく、昔のRPGのように進行に応じて仲間が加入してパーティ編成したかった。
⇒思ってたよりも違和感なく気のいい兄ちゃん達との旅を最後まで楽しんでプレイできましたが、シリアスなストーリーに軽めの性格は合ってないですね。
英語だとだいぶ緩和されるようなので2周目やる場合は英語音声でやってみます。
また、仲間以外のキャラは魅力的なキャラが多い印象。特に女性キャラは全員良かったです。

4.フィールド、オープンワールド感…8→7
3章で最初の街についたところですが、そこまででも十分広い上に歩きまわるだけでも楽しい。
探索で見つけたダンジョンにシームレスで入れるのも凄い。
海を泳げたり、屋根とか山に登れたらさらに良かったと思います。
⇒クリアしてみるとマップは広いのに世界が狭く感じました。後半帝国領のマップもゲームとして遊べれば評価は上がるはず。あとは空中都市などもっとファンタジー感溢れる地形も欲しかったです。終盤インソムニアマップは素晴らしかったのですが、PS4初期版で収録されてないのは残念ですね。
あと、見えない壁も結構ストレスですが、オープンワールド自体そんなにやってないので個人的には許容範囲。ダンジョンの作りは脅威やプティオスも含めてギミックも会話もとても楽しめました。

5.移動アクション…6→5
普通。主人公は超人なのだからもっとジャンプ力があったり2段ジャンプとかしたかった。足元に武器召喚すれば設定的にも2段ジャンプに違和感ないはず。ダッシュ時のスタミナもいらないかな。ダッシュモーションも微妙。
ジャンプについては見えない壁を超えられないためだと思いますが、街中でダッシュが制限されるのは意味が分からない。
それでもチョコボで走り回るのは楽しいし、オフロードレガリアも楽しかった。
マップシフトポイントの調整だけでも労力かかってるはずなので、せっかく作ったマップシフトポイントに非戦闘時でもシフトできたらもっと良かったです。

6.戦闘…9→10
オープンワールドで、リアルタイムに武器を切り替え、簡単な操作でスタイリッシュかつスピード感のある攻撃ができて爽快感あり。後半はオートチェンジャーを付けて多彩なモーションを楽しんでました。
仲間と一緒に多対多の乱戦というのは唯一無二で、キャラチェンジすると戦い方が変わるのも素晴らしい。
さらに、モンスターも多彩で、巨大な敵とも戦ったり空中戦ができたり、巨大な召喚獣も呼べたりとめちゃくちゃ面白かった。インソムニアでは全召喚獣が呼べたのも良かった。
ポーションがぶ飲みとかよく見かけますが、アイテム使うとテンポが悪くなるのでなるべく使わないように考えてプレイするとやりごたえがあります。
障害物が手前にあると何も見えなくなるカメラ仕様や魔法・アイテムの仕様等の減点要素はいくつも挙げられますが、それを差し引いても20点与えたいくらいです。

7.システム…6→7
経験値を溜めて宿泊時に清算するというアイデアは縛りプレイすることも可能で好きです。
ドライブも中々快適で、写真システムは最後まで飽きることなく楽しめました。
キャンプによる旅感の演出も良かったです。
また、防具の代わりに衣装を採用したのもいいのですが、ショップ等で購入できるようにすればもっと良かった。
ただ、成長システムはAPで解放するというよくある物でもう少し工夫が欲しかったのともっと種類が欲しかったところ。
魔法は精製するのが面倒でした。

8.グラフィック…10→10
文句なしにめちゃくちゃきれい。人物造形と表情は2018年時点でも世界一では?
風景だけでなく気候変化や服の汚れ、両スティック押し込みによるファーストパーソンモードで街を歩くと書き込み量に驚きます。
多彩なモンスターの造形もリアリティがあります。
個人的に細かい部分の作りこみは大歓迎で料理も本当に美味しそう。

9.音楽…9→9
クリアしてみてもやはり音楽はいいですね。
過去作の音楽がほぼ全て聴けるというのは誰が採点しても高評価でしょう。
ただ、強烈に記憶に残ったり盛り上がる曲が少なかったイメージ。(下村氏の曲が個人的に印象に残りにくいというのもある)
音楽そのものの評価ではないですが、レスタルムなどの音楽が、ある区画でリアルタイムに変調する(アレンジ版のような感じ)処理には驚きました。

10.やりこみ要素…8→8
モブハントやサブクエストが豊富でいいですね。ほとんどおつかいなんですが、JRPGは基本おつかいばかりのイメージがあることと、私の場合未探索の場所が目的地になることが多かったのでクリア時点では飽きてません。(余談ですがクロノトリガーのサブクエストは濃かった記憶があります、ストーリー補強のサブクエだったのでFF15で用意するのは大変そうですが。)
釣りは体験版でイマイチに感じてましたが、特典アイテムのおかげで楽に釣れて、後半は慣れてきたこともあり一筋縄では釣れない魚も楽しめました。
チョコボレースとオフロードラリーも慣れたら結構楽しめました。
ジャスティスモンスターはイマイチ。。

11.オリジナリティ…10→10
FFといえば毎回新しいことにチャレンジするというイメージがありますが、まずオープンワールド+パーティ制+リアルタイムアクションを成立させたことが凄い。海外製オープンワールドRPGって単独行動ばっかりのイメージなんですよね。どれだけ神ゲー扱いされていても単独行動だとやる気がそがれます。(ゲーム的に仲間がいる方が好き、メタ的に単独行動せざるを得ないほど主人公嫌われてんの?と思ってしまう)
また、3Dアクションものとしては色違いを除くモンスターの種類もかなり多くて飽きません。(これも世界一では?)
他にも、勝手に動きまわって会話を繰り広げるAIも凄いし、勝手に撮影してくれる写真システムは他のゲームにも取り入れてほしいくらい。
シフトを軸にした戦闘もオリジナリティ+スピード感+爽快感があっていいです。
旅感も上手く表現できていると思いました。
私は未だに戦闘が楽しいので、この新しい戦闘システムを生み出してくれただけで満点です。

12.設定、PC対応…8→9
グラフィックの設定項目が非常に細かく私のような最低要求スペック以下のGPUでも遊べるのは素晴らしい。
メモリリークの噂があり、私の環境でも何度もフリーズしてますが、どちらかといえば低スペック(VRAM2GB)のせいだと思ってます。本当ならすぐにでも改善すべきですね。
キーボード+マウスでも遊べるようですし、公式MOD対応の姿勢にも期待して加点。
ただ、パターンB操作で満足してますが、ボタン個別の設定はやっぱりあった方がいいですね。

13.DLC…未評価
全部パッケージに入ってるので評価項目に入れるか迷いましたが、本編別出しの時点でプレイしない可能性があるので未評価とします。
一応、ちょっとしかプレイしてないですが「戦友」は面白くて、他のエピソードはシフトが使えないのと仲間が一人だけしかいなくてつまらないです。
⇒全てプレイしてエピソードイグニスはシナリオもバトルも結構楽しめました。特に音楽は大好きな光田氏の楽曲が使用されていて素晴らしい!ただ、やはり本編セーブデータと繋がりがない時点でやり込む気になれなくて評価できないです。

14.総合…95→90点/100点
正直、数年ぶりに土日徹夜プレイするほど面白くて今のところ自分史上最高のアクションRPGです。
ネット上で見かけた色んな批判も理解できるので各項目は厳しめに点数付けましたが、面白さが勝ってほとんど気にならないレベル。
現時点で基本的に神ゲーなのですが、一応RPGなのでクリア後にどうなるかですね。
例えば『ゼノギアス』みたいに後半紙芝居でも個人的神ゲー評価は変わらないので、『FF15』にも期待しています。
ただ、1年以上アップデートを繰り返しているので初期版だと違う評価だった可能性はあります。

[18/4/15クリア後追記]
結論から言うと、粗はあるものの最後まで夢中になってプレイできたということだけで個人的神ゲー。ただ、そのほとんどが戦闘の面白さという感じで、戦闘自体も人を選ぶようなので万人にはおすすめできません。
ストーリーの描写不足やクリア後のやりこみ要素が「過去に戻る」という若干モチベーションが下がる設定なのでストーリー重視の人は見送った方がいいかと。(学生の頃はストーリー重視だったので80点以下を付けたかもしれません。今はストーリーは動画見ればいいので純粋に動かして楽しいか否かで判断しています。)
いくつも改善できる点があるので序盤プレイ時から多少点数は下げましたが、それでも私の中では最高のアクションRPGという評価は変わらずで、DLCや今後の公式MODツール含めてあと100時間は余裕で遊べそうなので買って良かったです(^^)

ー2018/3/13

元は以降にチートを紹介してましたが記事分割しました。
関連記事:PC版『FF15』チート紹介

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