『マルチバーサス』(MultiVersus)の感想&レビューです。
「仲間」がいないと-10点、ゲーム媒体ならではの体験重視、テンポや快適性が悪いと減点、ストーリーは採点対象外などのレビュー方針は以下のリンクより。
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1.概要
映画作品で有名なワーナー・ブラザーズからリリースされた基本無料最大4人の2D対戦格ゲー。
「スーパーマン」「バットマン」「グレムリン」「トムとジェリー」など日本でも有名なキャラで乱闘できる映像作品キャラの『スマブラ』となっている。
クロスプレイ&クロスセーブに対応したシーズンパス制であり、シンプル操作ながらもキャラクター毎に全く異なるアクションが用意されていることが特徴。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
発売日 | 2024/5/28 | |
ハード | PC、PS4/5、XboxOne/S/X | |
外部ストア | - | 基本無料 |
メタスコア ユーザースコア | 80 6.1 | PS5版 |
オープンスコア | 77 | |
Steamレビュー | 81%非常に好評 | |
Amaonレビュー | - | |
ゲームカタログ | 未定 | |
平均クリア時間 | 95時間 | ソロコンプ? シーズン1時点 |
ストーリーを教えて貰うwiki | - | |
スタッフロール(クレジット)人数 | 1058人 |
2.購入価格やプレイ記録
海外ベータ版が盛り上がっていると聞いて少し興味があったので、リリース直後の2024年5月に3時間ほどプレイした。もう少しプレイ予定。
2D格ゲーは『スト2』筆頭に少しプレイした程度で基本的に合わないのだが、『ディシディアFF』や『鬼滅の刃』などの3D格ゲーはしっかり楽しめてハマったことがある。特に後者は初めてオン対戦したこともあり100時間はプレイした。
『スマブラ』風作品については、PSNowで『Brawlout』を少しだけプレイしたものの合わなかった。
本家『スマブラ』については64版かGC版か不明だが友達と集まったときに操作方法も知らずに入れ替わりに数時間遊んだ程度なので細かく比較することはできない。
3.レビュー
『スマブラ』よりも分かりやすい操作体系と空中復帰
当時『スマブラ』をプレイした際は口頭で説明されただけだったので、最新作の操作方法を調べると、スティックの倒し方で弱・強・スマッシュ、必殺技、ジャンプ、シールド、掴みがあり、強と必殺技はスティックの方向で技が変わる様子。おそらく地上と空中も同様。
一応この程度の知識でも友達とのプレイが楽しめたのはさすがの一言。
対して本作は攻撃、スペシャル、ジャンプ、回避の4ボタンのみでガードと掴みはない。(アイテムへのインタラクトやエモートは別にある)
攻撃とスペシャルはニュートラルや長押しや上下左右入力でモーションや性能が変わり、地上と空中でもそれぞれ異なるのでざっくりと地上攻撃4種+地上スペシャル4種+空中攻撃4種+空中スペシャル4種がキャラ毎に用意されている。
キャラ毎のモーションや攻撃範囲が全然違うのでそれを覚える必要はあるものの操作方法は直感的で非常に分かりやすく動かしていて楽しい。私にとっては2D横スクで動かすのが楽しいと思えるのが稀なのでアクションの出来はいいと言える。
ガードや掴みがないのは駆け引きに欠けるかもしれないが、ガード崩しや掴み抜けなどの知識と技術も増えていくため、私のような格ゲーライト勢には本作くらいの方が攻撃と回避に集中出来ていいと感じた。
また、昔の格ゲーでいうコマンドを覚えていつでも出せることがスタートラインのように、『スマブラ』では空中復帰できることがスタートラインというイメージであり、プレイした当時は空中復帰が全くできずにストレスを感じていた。少なくとも当時は空中復帰に面白さを感じなかった。
一方で本作は戦闘エリアの端は下まで壁が続いているので、落ちそうになっても横回避や横攻撃により壁に辿り着きさえすれば、あとは壁ジャンプで容易に復帰可能。
空中で複雑な操作を要求されることなく誰でも復帰できるので純粋に立ち回りの駆け引きだけで勝負できる。
公式推奨が2vs2の乱闘
本作の対人戦は2vs2が推奨となっている。1vs1やトレーニングモードや細かく設定可能なカスタムマッチもある。
『フォールガイズ』や『パーティーアニマルズ』などわちゃわちゃしたゲームが好きで、『スマブラ』も4人対戦したから楽しかったと思ってるので、公式が2vs2を推奨してるのは評価点。
『スマブラ』は大乱闘と冠してるのに配信や大会では1vs1ばかりで残念に感じていた。
4人の個人戦ではなく2vs2というのもポイントで、 勝っても負けても責任感が薄れるので気楽に戦える。もちろん、これは好みや状況にもよりけりで、ランクマッチが始まればマッチした相方にイライラする可能性も十分ある。
少なくとも数戦プレイした限りでは1vs1よりも2vs2の方が楽しく、本作の方が乱闘を念頭に設計されているのは皮肉。
多彩ながらも馴染みの薄いキャラクター
リリース時点で25キャラ、全キャラに個性的なモーションが用意されていて1キャラを使いこなすのも大変なので必要十分。
とはいえ、日本では馴染みの薄いキャラクターも多く、平均よりは映画を見てきた自負がある私でも知ってるキャラは半分以下。
しかし、実在のNBA選手である「レブロン・ジェームス」がいたり「マトリックス」からの参戦が予告されていたり、今後もキャラクターが増え続けることを考慮すれば将来が楽しみである。
分かりにくい通貨とUI
本作は基本無料なのでキャラクターは各種通貨で解放していく必要がある。一応数キャラは毎週お試しとしてローテーションで解放される。
「ファイター通貨(緑)」はキャラ解放にのみ使える通貨で、PVEソロモードやバトルパスやイベントを進めれば貰えるので時間をかければ無課金で全キャラ解放可能。
「グレアミウム(紫)」は課金通貨となっており、1000グレアミウム=約1500円で1キャラ解放できる。その他、バトルパスやスキン購入などにも使える。
「PRESTIGE(黄)」という名声通貨は、おそらく長期プレイを続けることで少しずつ貰える限定スキン専用。
「特殊能力の通貨(赤)」もあり、各キャラのスキルを強化できる様子。
あとは、通貨とは別にバトルパスの「経験値」もあり、上記の通貨と並んでこれらが全てアイコンのみで表示されるのでチュートリアルが終わった時点では全く理解できない。これを書きながらようやく理解できたくらいなのでおそらく最初は全員が混乱するはず。
メニューUIや遷移も分かりやすいとは言い難いので、最初にUI周りのチュートリアルが欲しいところ。
MOD:Nexusに少し投稿されているものの、基本無料のオンラインゲームにおいてはBAN対象なので注意。
4.個人スコア
82点/100(最大92点)
※点数はレビュー方針に沿った感覚的なもの。70点あたりがSteamでおすすめするライン。
PVEのソロモードでステージによっては仲間がいたり、対戦も2vs2が公式推奨なので最大-8点に軽減。
有名キャラがいることと基本無料により大きめの加点。一方で通貨とUIの分かりにくさや知らないキャラも多いのが減点要因。
キャラ毎に個性的な攻撃が用意されていて少し触った程度でも面白さを感じることができたので、今後長めにプレイするかもしれない。
基本無料の『スマブラ』風として『Brawlhalla』も有名かつ人気作品なのでそちらも触ってみて判定が変わる可能性あり。
-2024/6/6
4090でもカクツクとしたらそれは別の問題が発生してそうな気がしますね 不具合…