初代から18年、『龍が如く8』の発売を控えた2023年になってずっと興味があった『龍が如く』シリーズをようやくプレイしています。
というのも、『龍が如く』シリーズは現在進行形でナンバリング全作品がPCゲームパスのサブスク対象タイトルとなっていて、運良くゲームパス3か月分を貰えたこともありいい機会にプレイし始めました。

セガはサブスクに積極的なのか、『ペルソナ』シリーズや『Football Manager』シリーズなどの主力タイトルがゲームパス対象となっており、特に『龍が如く』シリーズは2020年のサービス開始時から対象タイトルなので今後もおそらく残り続けると思います。(ゲームパスタイトルを管理できるXboxアプリでは『Yakuza』名義も多いので検索する際は注意)

そんなPCゲームパスですが2022年頃まではセキュリティの強固なフォルダにインストールされてしまいMODが使えないという問題がありました。
私がPCゲーをする最大の理由でもあるMODが使えないのでは魅力ダウンと判断してゲームパスは優先順位が低かったのですが、いつの間にかインストールフォルダが変わって普通にMOD導入できるようになっています。

というわけでPCゲームパスでの『龍が如く』シリーズへのMOD導入方法をまとめます。
本記事内容はMicrosoftストア(PCゲームパス版で動作確認していますが、Steam版も同じように使えるはずです。

1.対応タイトルのMOD配布サイト [24/2/2 龍が如く8追加]

本記事で紹介する管理MOD「Shin Ryu Mod Manager」は『龍が如く』シリーズ全作+αに対応しています。(リンク先の対応タイトルリストは2022年9月までで今後更新されないかも?)
使いたいMODがなければ意味がないので、対応タイトル全てのNexus(世界最大手のMOD投稿サイト)リンクを貼っておきます。

『龍が如く』に関しては私が参考にしたおすすめとされているプレイ順です。

対応タイトル

●『龍が如く 極』(Yakuza Kiwami、0の後に発売された初代のフルリメイク)

●『龍が如く0 誓いの場所』(Yakuza0、5の後に発売された初代の前日譚)

●『龍が如く 極2』(Yakuza Kiwami2、6の後に発売された2のフルリメイク)

●『龍が如く3』(Yakuza3 Remastered、PS3版のリマスター)

●『龍が如く4 伝説を継ぐもの』(Yakuza4 Remastered、PS3版のリマスター)

●『龍が如く5 夢、叶えし者』(Yakuza5 Remastered、PS3版のリマスター)

●『龍が如く6 命の詩。』(Yakuza 6: The Song of Life)

●『龍が如く7 光と闇の行方』(Yakuza: Like a Dragon)

●『龍が如く7外伝 名を消した男』(Like a Dragon Gaiden: The Man Who Erased His Name)

●『龍が如く8』(Like a Dragon: Infinite Wealth) ←執筆時点ではPCゲームパス対象外

●『JUDGE EYES:死神の遺言』(Judgment)←執筆時点ではPCゲームパス対象外

●『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』(Lost Judgment)←執筆時点ではPCゲームパス対象外

●『バーチャファイター eスポーツ』(Virtua Fighter eSports)←執筆時点ではPC版自体がなさそう?

『龍が如く』シリーズは海外でも人気があると聞いていた通り、どのタイトルも数百個ものMODが投稿されています。

なお、『龍が如く 維新!極』(Like a Dragon: Ishin)はUE4製なので、管理MODなど不要でインストールフォルダの「\LikeaDragonIshin\Content\Paks\~mods」フォルダにMODファイルを置くだけで導入できるはずです。

2.管理MOD「Shin Ryu Mod Manager」について

まずは、管理MODである「Shin Ryu Mod Manager」(SRMM)について。

『龍が如く 極』の例ですが、ゲームフォルダ内の細分化されたファイルに普通にアクセスできるため、Nexusで配布されているMODの多くは手動でファイルを上書きすればMOD導入することが可能です。
とはいえ、複数のMODでファイル上書きしていくとMOD同士で同じファイルを上書きしたり、何を導入しているのか分からなくなってしまいます。

これらの問題を解決するのが管理MOD「Shin Ryu Mod Manager」(SRMM)です。これにより複数のMODを簡単に管理できるようになります。
https://github.com/SutandoTsukai181/RyuModManager
https://github.com/SRMM-Studio/ShinRyuModManager (←23/11/17こちらに引き継がれてRMMからSRMMとなった様子)

インストール方法もwikiが用意されています。
https://github.com/SutandoTsukai181/RyuModManager/wiki/Installing-Mods

しかし、このインストール方法はさらに別の管理MODを使うような手順となっていて分かりにくい上に、「Steam版のみをサポート」との記載があります。

実際にはPCゲームパスでも使えたので次項で解説していきます。

3.「Shin Ryu Mod Manager」導入

それでは「Shin Ryu Mod Manager」を導入していきます。
タイトルごとに若干異なる可能性はありますが、ここでは『龍が如く 極』を例にします。

①以下リリースページの「▶Assets」から「ShinRyuModManager.***.zip」の最新版をダウンロード。
https://github.com/SRMM-Studio/ShinRyuModManager/releases[23/11/17追記]
これまでは『龍が如く0』のNexusが最新版でしたがGitHubに一本化されたようです。

②DLしたzipファイルの中身をゲームの「exe」(起動ファイル)があるフォルダに置く
Xboxアプリ上でゲームを右クリック→管理→ファイルタブ→参照。標準インストールであれば以下。タイトルによってフォルダ構成が異なるかもしれないのでexeファイルを探しましょう。
 C:\XboxGames\<ゲーム名>\Content
なお、Steam版や他タイトルでは以下のように場所が異なるようです。
 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\<ゲーム名>\mediaやmainなど

③ファイルを移動したあとはMODを導入する前に「RyuModManager.exe」をダブルクリック。
コマンドプロンプトが開くのですぐ閉じていいです。この操作により個別MODを導入するための「mods」フォルダと設定用のiniファイルが生成されます。

Windowにより保護された場合は詳細情報→実行する。個人開発のexeではよくある挙動。
選択中のものが移動&生成されたファイル。赤枠がゲームの起動ファイル。他タイトルでも起動ファイルと同じフォルダに置くこと。Dドライブにインストールしているのは真似しなくてOK。

④生成された「YakuzaParless.ini」をメモ帳などで開いてLocaleを0→1にする。
言語バージョンによってファイルパスが変わるらしいので一応やっておきましょう。おそらく、ボイスやテキストやUIなどが変わるMODを入れなければ触らなくても問題ないと思います。

ファイル中央辺りに「Locale=0」があるので1に変更。

管理MODの導入はこれで完了です。

4.個別MOD導入

最後に個別MODの導入です。
Nexusに投稿されているMODはほぼ全て管理MODで導入可能です。

①好きなMODをDLしたら中身の「MOD名」フォルダを3項③の「mods」フォルダに置く。

導入MOD例。mods\<MOD名>\<置き換え対象ゲームフォルダ>\<MODファイル>となっている。

②「RyuModManager.exe」をダブルクリック。
公式に記載がないのでおそらくゲームパスのみの手順。新たなMODを入れるたびに毎回実行すること。

赤字で「Steam最新版を使う」よう警告されても無視。この操作が必要なことに気付くまで結構苦戦した。

③「RyuModManagerGUI.exe」を開いて最終的に適用するMODのチェックと優先順位を決める。
MODが競合する場合に必要な操作。起動時に「サポート外」であるエラーが出るものの無視。上から順に上書き読み込みされるので下に配置するほど優先度が高くなります。

この例で上の二つは桐生の見た目を変えるMODなので一方のチェックを外している。

これでMOD導入完了したので、あとは自由にゲームをプレイしてください。

5.注意点

注意点というか留意しておくべきことなのですが、PCゲームパス版は公式にサポートされてないのでMODが動作しない場合の原因究明が困難です。

私の場合、最初はMODを導入しても反映されず、試行錯誤した結果「RyuModManager.exe」の実行が必要なことが判明しました。
また、見た目MODが反映されず、管理MODを介さず手動でゲームファイルを上書きしても見た目が変わらないので、他の見た目MODと比較して調べると配布されているMODファイル自体が誤っていたりしました。(MODファイルのフォルダを手動で設定し直したら反映された)
さらに、手動でゲームファイルを上書きしても効かないシステム系MODも存在し、これがPCゲームパスのせいなのか日本語版が対象外なのか結局原因不明のままです。

もしかしたらSteam版でも同じ症状なのかもしれませんが、「サポート外」の一言があるだけで考えることが一つ増えてしまうのがちょっと困ることですね。
とはいえ、サブスクでもMODが使えるというメリットが上回るのでわざわざSteam版を買い直すということはないです。

『龍が如く』シリーズは新作すらもデイワンでゲームパス入りしているので今後もプレイする際はゲームパスでやろうと思います。

-2023/11/13

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