2020/12/4、ついにPC版『ドラクエ11S』(ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S、DRAGON QUEST XI S: Echoes of an Elusive Age - Definitive Edition、DQXIS、DQ11S)が発売されました。
国内PCゲーマーにとっては大きな出来事で、今まで日本向けのPC版ドラクエは『ビルダーズ2』のみでしたがナンバリング本編がPCにも来たことで過去作品や今後の作品も期待ができるようになったということです。
個人的には『ヒーローズ』(日本語なし)、『ヒーローズ2』(日本語なし&日本から買えない)のおま国を解除してほしいところです。ゲーム性はこちらの方が好きなので。
さらに、PC版ならではのMOD&チート遊びができるのも非常に大きなメリットですね。
というわけで本記事ではMOD&チートを紹介していきます。
本記事内容はMicrosoftストア(Xboxゲームパス)版にて動作確認していますが、MSストア版は基本的にMOD(ファイル置換など)が使えないのでMOD目当てであればSteam版をおすすめします。MS版でもチートはほとんど使えます。
とはいえ、3か月100円のゲームパスが破格過ぎるので私はSteam版を買う予定はありません。
[23/11/3追記] いつの間にかMSストア版のインストールフォルダが変更されてたので現在はおそらくMOD導入可能になってます。
1.MOD
まずはMOD配布サイトの紹介と導入方法について。
1.1 NEXSUS MODS
MOD投稿最大手サイト。ファイルをDLするにはアカウント登録が必要。
使いたいMODページを開いて、「FILES」タブからMODファイルをダウンロードすればOKです。
執筆時点で8つのMODが投稿されていますが、うち3つはCheat Engineを使用するチートに分類されるものなのでそれは3項で紹介します。
『ドラクエ11S』はMODフレンドリーなUE4で開発されてるのでモデル変更のようなMODもそのうち増えていくだろうと思います。
UE4バージョンやファイル構成が異なるので全く同じやり方ではできないとは思いますが、MOD作成に興味ある方は以下を参考に是非やってみてください。
以下の記事を元に『ドラクエ11S』用のMOD作成記事を作って頂いても構いません。DiscordにMODコミュニティもあるようです。
関連記事:『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』UE4用MOD作成ガイド
ちなみに、「S」じゃないほうの海外版『ドラクエ11』(日本語なし)のNEXUSページもありますが、こちらのMODは全て使えないはずです。
UE4のバージョンが異なる(UE4.13とUE4.18)ことと、MODの作り方が確立されてなかったためかほぼ全て「DQXIhook」という外部ツールが必要で導入が面倒だと思いますし、テクスチャ置き換え程度のことしかできないみたいです。(ざっとしか調べてないので間違ってるかも?)
1.2 個人配布 [21/1/15追記]
大手ではなく個人で配布されてる方を紹介します。『聖剣3』はTwitter配布も多かったですが『ドラクエ11S』は今のところはなさそうです。掲載不都合あれば連絡ください。
●bagworm01
『聖剣3』でも良く使われていた無料アップローダーのuploader.jpにてテクスチャ変更MODが配布されてます。
1.3 MOD導入
続いてMOD導入です。
各MODページに導入方法の説明がありますがUE4はMOD導入が非常に簡単で、ダウンロードしたzipファイルの中にあるpakファイルを指定フォルダに置くだけです。
Steam版の標準インストールの場合は以下。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\DRAGON QUEST XI S\Game\Content\Paks
Epic版の標準インストールの場合はおそらく以下。
C:\Program Files (x86)\Epic Games\DRAGON QUEST XI S\Game\Content\Paks
MS版は以下ですが、「WindowsApps」フォルダが通常アクセスできない上、ファイルの追加や読み取りさえもできないセキュリティの強固なフォルダのためMODが導入できません。(***はアカウントによって変わる?)
C:\Program Files\WindowsApps\***.DQXIS_1.0.4.0_x64__***\Game\Content\Paks
[23/11/3追記] 現在は「C:\XboxGames\<ゲーム名>」に格納されていてアクセス可能です。
pakファイルを置いて『ドラクエ11S』を起動するとMODが適用されてます。
MODアンインストールは追加したpakファイルを削除すればOKです。
ちなみに、同じUE4を使っている『聖剣3』ではファイル名によって「~mod」フォルダを用意する必要がありました。
UE4のバージョンによるものだとは思いますが、『ドラクエ11S』でも同様のフォルダが必要なMODが出てくるかもしれません。
関連記事:『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』MOD紹介&導入方法
1.4 UE4アンロッカー [20/12/30追記]
その他に外部ツールである「UE4アンロッカー」を使ったMODを別記事で紹介しています。
関連記事:PC版『ドラゴンクエスト11S』AnselとフリーカメラMODの使い方
関連記事:PC版『ドラゴンクエスト11S』ゲスト加入MODなど
2.チート
2.1 Trainer
まずは使いやすいTrainerから。
以下のリンクからダウンロードしてください。DRAGON QUEST XI S: ECHOES OF AN ELUSIVE AGE DEFINITIVE EDITION - TRAINER +23 V1.0 {FLING}
ダウンロードした「DRAGON.QUEST.XI.S.Echoes.of.an.Elusive.Age.Definit.zips」の拡張子を「.zip」にリネームして解凍すると、「DRAGON QUEST XI S Echoes of an Elusive Age Definitive Edition v1.0 Plus 23 Trainer.exe」が入ってます。
[22/3/3追記] 上記リンクのものがChromeでウィルス判定されDLできなくなってました。おそらく同じものが以下からDLできますが、動作未確認なのとインストーラー形式になっているのであまりおすすめできません。
DRAGON QUEST XI S: Echoes of an Elusive Age Definitive Edition Trainer
あとは、『ドラクエ11S』起動中に上記のexeファイルを立ち上げれば準備完了です。
ゲームプレイ中に対応するキーを入力することで音が鳴ってチートが有効になります。もう一度入力すると無効音と共にチートも無効になります。
Steamは当然として、MS版でも動作したのでEpic版でも使えると思います。
全てのチートを試したわけではないのでいくつか省略して以下簡単なチート説明。
INFINITE ~:対応する項目が無限になる(ITEMは所持アイテムが99個)
ENTER PEPPED UP STATE:次ターンでゾーン状態になる
100% CRITICAL RATE:必ず会心の一撃
NO FORGING REQUIREMENTS:素材不要で鍛冶できる
PERFECT FORGING:鍛冶が最初からゲージ中央でそのまま仕上げれば大成功
STEALTH MODE:敵に見つからない(戦闘には突入する)
DAMAGE MULTIPLIER:横のバーでダメージ倍率変更
FREEZE DAYTIME:ゲーム内の昼夜変化停止(天候も固定?)
EDIT GOLD:横で入力した数値が所持ゴールドになる
GOLD MULTIPLIER:横のバーでゴールド取得倍率変更
EXP MULTIPLIER:横のバーで経験値取得倍率変更
INFINITE PERFECTIONIST’S PEARLS:うちなおしの宝珠無限
SET GAME SPEED:横のバーでゲーム全体(イベント等も)の速度変更
SUPER JUMP:大ジャンプ(10倍くらい)
私はクリア後に使用予定ですが大抵のことはTrainerだけで事足りると思います。
見えない壁を越えて本来行けないところに行ける大ジャンプとか大好きなチートなんですが、『ドラクエ11S』ではジャンプ中にカメラが追従せず画面外に飛び出してしまって使いづらいのが残念です。
2.2 Cheat Engine
続いて当ブログおなじみのチートエンジン(CE)によるチート。
導入と使い方は以下を参考に。
関連記事:【完全版】Cheat Engineの使い方とインストールできない場合の注意点など
Cheat Engineの方が高度なチートが使えて、基本的にSteam版で動作するよう作られてるのですが、作者の好意でMS版でも動作するよう考慮されてます。Epic版では動作しないかもしれません。
また、Trainerと競合するかもしれないのでその場合はどちらか一方を使用してください。
というわけで以下のチート掲示板の最初の投稿から「DRAGON QUEST XI S.CT」の最新EDITをダウンロード。(執筆時点もアップデートが続いている)
Dragon Quest XI S Definitive Edition (Steam Release Version)
『ドラクエ11S』起動中に「DRAGON QUEST XI S.CT」を開いて『ドラクエ11S』を適用します。
「Dragon Quest XI S Definitive Edition (Steam)」を展開すれば準備完了です。
こちらも全てのチートを試してないのと、Trainerと被る項目もあるので一部省略してチート説明。
Infinite Item Usage / Set Minimum Amt:アイテム使用しても減らない
Shop Override:購入商品を任意のアイテムに変更できる(装備エディタでアドレスを調べる必要がある)
Infinite Turns Good Status For Allies:有利ステータスが永続する
Monster Defeated Multiplier:Value欄の数値入力で討伐数の倍率変更できる
Equipment Bonus Modifier Options:ガード率などの装備ボーナスを変更できる
Perfect Item Bashing:鍛冶で叩くと必ずゲージ中央で止まる
Always Drop Options:敵が常にアイテムを落とす(レアか通常を選べる)
Instant Party Pep Up:全員ゾーン状態になる
Force Off Some Draconian Quests With Them Officially Still On:縛りプレイ中の縛りを無視
Everyone Can Equip Anything:装備制限解除して全キャラ何でも装備できる
Enemies Always Surprised:常に先制攻撃
100% Find Rarefied Monsters:必ず転生モンスターが出る
50%/50% Rare/Common Drop Chance:50%ずつの確率でレアか通常アイテムを落とす
Equipment Editor:装備のパラメータを編集できる
Shop OverrideはこのCTを作成されたDrummerIXさんおなじみの任意アイテム取得方法で、普段はValue欄をダブルクリックしてリストから選ぶ形式なのですが、MS版ではリストが表示されません。
Steam版なら表示されるかもしれませんがテキストが日本語だと無理かもしれません。
一応装備エディタで表示されるアドレスをコピペすれば一つしかない装備でも買えます。
個人的には見た目にも影響が出る装備制限解除が好きなチートですね。
3.いつでもAnsel
ここからはNEXUSに投稿されてるチートの紹介です。
別記事で紹介している通り『ドラクエ11S』ではメニュー表示中やイベント中はAnselが起動できませんが、その制限を解除できるチートです。但し、Steam版限定です。
関連記事:PC版『ドラゴンクエスト11S』AnselとフリーカメラMODの使い方
というわけで以下のFILESタブから「Ansel Anywhere - STEAM」をダウンロード。
KX Tools - Ansel Anywhere - STEAM
ダウンロードした中身はCTファイルなので、2.2項と同様に『ドラクエ11S』起動中に「AnselAnywhereSDE.CT」を開いて『ドラクエ11S』を適用します。
あとはタイトル画面で「Enable Ansel Everywhere」にチェックすればいつでもAnselが起動できるようになるはずです。
私はそんなにスクショしないですがMSストア版CTも欲しいですね。
4.キャラモデルスワップ
最後はNEXUSに投稿されてるモデルスワップチートの紹介です。
キャラの見た目をNPC等に変更することができます。
こちらはSteamは当然としてMS版も対応していますがEpic版はおそらく動作しません。
また、使い方がちょっとややこしく、2.2項で紹介したCTと競合します。
というわけで以下のFILESタブから対応するストア(MS版はファイル名末尾ms)の最新ファイルをダウンロード。
NPC Costume Swap Cheat Table
これまでと同様に「DQXI-S NPC Costume Swap 0.*(ms).CT」を開いて『ドラクエ11S』を適用します。何かダイアログが開いてもそのまま「OK」で大丈夫です。
各キャラの体、髪、ベース、顔ごとにValue欄でメッシュ(モデル)を自由に選ぶことができます。
キャラが英語名でHero=主人公、Eric=カミュ、Veronica=ベロニカ、Serena=セーニャ、Sylvando=シルビア、Jade=マルティナ、Rab=ロウ、Hendrik=グレイグに対応します。
上の画像では既に変更済みでこの状態だと冒頭にも貼った以下の画像のようになります。
使い方としては、メッシュのValue欄をダブルクリックすると表示されるリストから変えたいキャラを選択するだけです。
選択後にそうびメニュー等でキャラ表示させると即反映されますが、フィールドのキャラ表示はそのままだったりするのでその場合はエリアチェンジ等でロードを挟むと変更後のモデルになります。但し、見た目装備は外してください。
『ドラクエ11S』は非アクティブでもコントローラー操作できるので、CE側をアクティブにして変えたい項目で「Enter」→矢印キーでメッシュを選んで「Enter」し、コントローラーでそうび画面のキャラを切り替えるとわざわざマウスを使わなくてもモデルの確認ができて便利です。
ここからの説明が少しややこしくなります。
体、髪、顔は変えればすぐに分かると思いますがベースメッシュはモデルが変わりません。
ベースメッシュとは3Dモデリングにおけるボーンやウェイトを「誰をベースに動かすか」というもので、簡単に言えばベースと他のメッシュが不一致だとモデルが崩れます。
画像では説明のために敢えて各キャラのモデルが崩れるような組み合わせにしてるのでそれぞれ説明していきます。
カミュ:体だけ女性に変更。ぱっと見崩れてないが足元に肩パーツらしきものが落ちている。カミュのベースに肩パーツ相当のボーンがないためと想定。また、ベースが「??」で変更できない。(Steam版は変えれる?)
ベロニカ:体だけマルティナに変更。身長差があるため腕や足が短縮されて不格好になり、前掛けが崩れて伸びている。ベロニカのベースに前掛け相当のボーンがないためと想定。
セーニャ:体とベースをベロニカに変更。ベースと一致する体は崩れてないが身長差があるため腕や足が伸長されて不格好になり、ベースと不一致の髪が伸びて崩れている。ベロニカのベースにセーニャの髪相当のボーンがないためと想定。
シルビア:全てDaveに変更。全て一致させてるためモデル崩れはない。
マルティナ:体だけ人魚に変更。下半身のヒレが崩れている。マルティナのベースにヒレ相当のボーンがないためと想定。
ロウ:体だけMillyに変更。身長差が違うため不格好になり、前掛けが崩れて伸びている。ロウのベースに前掛け相当のボーンがないためと想定。また、髪と顔が「空白」で変更できない。(Steam版は変えれる?)
ベースと一致させなくてもたまに綺麗に表示されるモデルもありますが、基本的にはベースと一致させる必要があります。
とはいえ、私は衣装を変えるのが好きなので多少のモデル崩れは許容して体だけを変更して楽しむつもりです。
あと、Valueでメッシュ選択しても異なる名称が表示されることがありますが、それはゲーム内では同じメッシュ扱いらしいのでバグではなくそういう仕様とのことです。
一応各キャラそれぞれの体型に合わせて「DQ6のテリー風衣装」なんかも用意してあるので色々探してみてください。
一番下に変更状態をセーブできそうな項目もありますが、それは使い方が分かりませんでした。
私は基本的にクリアするまでMOD&チートは使わないのですがキャラスワップはガンガン使ってイベントシーンを見ていくつもりです笑
[21/3/5追記]
コメントによると、ゲーム終了してもCEを起動したままで再度ゲーム起動してCEから『ドラクエ11S』を適用すると、キャラスワップの変更状態がそのまま引き継げるとのことです。
PCをシャットダウンせずにCEを起動したままスリープ運用すれば毎回モデルを選択する手間が省けます。
おまけ
本記事で紹介したCTが3種で他にもNEXUS投稿されてたりと多いので全てを同時に使う場合は毎回準備が面倒です。
そういうときはCTを合体させておくと便利です。
各CTをそれぞれ開いて、各項目の最上項目を選択してコピー&ペーストして、「File」→「Save」するだけです。
まとめられるとはいえ「DRAGON QUEST XI S.CT」と「DQXI-S NPC Costume Swap 0.8.5(ms).CT」は競合するので、「AnselAnywhereSDE.CT」をどちらかにコピーするくらいでいいかもしれません。
ー2020/12/23
情報ありがとうございます。 デバッグコマンドは3Dモード用として紹介されていた…