今回はTGSセールで半額で購入した『NieR:Automata』(ニーア オートマタ)の感想&チート紹介です。
ニーアと言えば、ある意味伝説となっている『ドラッグオンドラグーン』と世界観が繋がっていることと、アクションが物凄く評判が良かったので気になっていて、『FF15』が落ち着いてきたのでようやく購入することができました。GWの半額セールのときはまだ『FF15』のやり残したくさんありましたしね。
事前情報で知っていたのはこのくらいで、ディレクターである奇才ヨコオタロウさん作品のプレイ履歴は以下の通り。
『ドラッグオンドラグーン(2003)』:Eエンドまで全クリア
『ドラッグオンドラグーン2(2005)』:1周クリアだけ、厳密にはヨコオ作品ではない
『ニーア ゲシュタルト/レプリカント(2010)』:めちゃくちゃ買いたかったものの未プレイ
『ドラッグオンドラグーン3(2013)』:中古1000円で購入して未プレイ
『ニーア オートマタ(2017)』:本作
DODの狂気っぷり大好きなんですが、ちょうどゲームから離れてた期間でもあり後半は未プレイになってます。
前置きはこのくらいにして、早速『ニーア オートマタ』の感想と簡単なチート紹介にいきましょう。
動作環境はGTX950M搭載ノートPCです。
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本記事内容はSteam版で動作確認しています。
1.感想
とりあえず1周目を20時間弱でクリアしました。『FF15』から3か月遅れで発売され、同じスクエニ製オープンワールドARPGということで、『FF15』と比較しながら点数つけてみます。(括弧内がFF15の点数)
[18/11/4クリア後追記] クリア後点数が変わった所は「→」と「⇒」で表示してます。ネタバレはないはず。
1.世界観…10(8)
素晴らしいの一言。退廃的な世界観は唯一無二ですね。アンドロイド対機械生命体というのも非常に設定が練り込まれています。また、主人公がアンドロイドなので、後述するチップによって画面上の表示が変わったり、自爆コマンドがあったり、ファストトラベルがデータ転送だったり、オートセーブがなかったりとゲームシステムまで世界観に寄せるという徹底ぶりは素晴らしいです。
2.ストーリー…8→10(3)
1周クリアまで一気に進めませるくらい先が気になる作りにはなってます。厳密には世界観についての説明が少ないので、それを解き明かしたいという設定の勝利ですね。ストーリーそのものは冒頭にも画像を貼っている遊園地がピークで、そこからクリアまでは「え?こういう展開?」とちょっと拍子抜けしました。一言でいえば狂気不足。あくまで1周目クリアなので全クリしたら変わるかもしれません。
⇒Eエンドまでプレイすると、久しぶりに考察しがいのある神シナリオでした。特に3周目は狂気もしっかり描かれていて、いくつかの伏線回収もあり、演出は他の追随を許さないくらいの神がかりっぷり。ただ、内容が結構複雑で、敵・味方サイドの誰がどの時点でどこまで知ってたのかが分かりづらいです。
3.キャラクター…8(6)
2Bのキャラデザが天才的。これだけで満点にしたいくらいなんですが、他のキャラクターは2Bと似たデザインだったり、そもそも登場人物が少ないのが残念なところ。
4.フィールド、オープンワールド感…8→7(6)
本作は厳密にはオープンワールドを謳っておらず、ほぼエリア制のシームレスマップとなってます。なので結構狭いです。が、フィールドの作りが高さ方向に作り込まれていて素晴らしい。落ちたら死ぬだろうという高さからも飛び降りれて、そこに通路があったりと隠しマップも結構用意されていて、周回しても飽きさせない作りになってます。エリア毎にざっと探索するのに約2時間くらい掛かる感じで個人的にはこれくらいでちょうどいいと思いました。
ただ、世界観なので仕方ないですが、街が一つもないのと時間変化がないのは物足りないです。強制2D視点になるエリアももっと少なくしてほしいところ。
5.アクション性(移動)…10(5)
移動はオープンワールドのお手本にして欲しいくらいの気持ちよさ。
ダッシュがとても速く(これは設定的に別ゲームでは採用しづらそう)、2段ジャンプもあり、手が届く位置では勝手に掴んで飛び上がったり、ジャンプ長押しで滑空できたりします。他にも武器コンボと組み合わせることでジャンプ高さや飛距離を伸ばしたりと試行錯誤の余地もあり動かしていて楽しいです。
6.戦闘…7→6(10)
純粋な戦闘だけなら多彩な攻撃モーションや回避エフェクトの気持ち良さもあり10点です。難易度ノーマルでも歯応えがあります。事前に知らなかったので仲間がいるのも嬉しいポイントでした。アクションが苦手な人のためにイージーだとオート戦闘も搭載されてるのもグッド。
ただ、強制2D視点での戦闘は爽快感が一気になくなるのと、世界観のせいか敵の種類がかなり少ない。釣りで魚型機械生命体がいるのだから、鳥や獣など色んなタイプを用意してもいいはず。
さらに、強制的にちょくちょく発生するシューティング要素がつまらない。DODみたいな3Dシューならまだいいんですが、操作性の悪い2Dシューなんですよね。。これに引っ張られてるのか通常戦闘の弾幕も個人的には爽快感を削ぐ要素でした。まあこういう意地悪がヨコオ作品の持ち味ではあるのですが。。
『FF15』のシフト、仲間との共闘感、空中戦、大型モンスターとのバトルなどは20点与えたいくらいで未だに飽きないのですが、ニーアはクリアしたら飽きそうな感じです。
⇒レベル補正が大きいのがもったいない。サブクエ消化中レベル65くらいでレベル99のボスと戦ってみたら与ダメージがほぼ0だったので、レベル上げをせざるを得ませんでした。チートでレベル上げしたので大して時間はかかってないですが、『FF15』なら頑張ればレベル1クリアできるくらいのレベル補正なのでもう少し調整して欲しかった所。また、似た敵が多くて飽きてくるのも問題。ボス戦は楽しかったので、フィールドにボスの色違いを低確率ポップするとかしても良かったと思います。
7.システム…7(7)
過去作同様の周回要素とウェポンストーリーがあることは高評価。DODと違って素材を集めて武器強化するのもいいですね。
また、プラグインチップというスキル相当のものを自由にセットできるのですが(KHのアビリティに似た感じ)、同じ性能のチップでも必要コストが違う上に合成することで性能を底上げすることもできます。ただ、メインストーリーを追いかけるだけだと強化素材が全然足りなくて、結果的にずっと同じ武器を使ってたので残念でした。
8.グラフィック…8(10)
十分綺麗ですが、やはり最近のAAAクラスのゲームと比較するとどうしても見劣りします。MODを使えば綺麗になるみたいですが、低スペックPCなので入れるの見送りました。
9.音楽…10(9)
「すげぇ・・」とプレイ中何度も感心しました。
音楽そのものの良さという観点では『FF15』の方が上ですが、本作のBGMは退廃的な世界観と完璧にマッチしており、その全てが神秘的でどこか物悲しい。特に冒頭画像の遊園地BGMは神秘的ながら不気味でもあり強烈に印象に残りました。
さらに、全曲ボーカル入りバージョンがあるというのも高評価ポイントで他にないのでは?
10.やり込み要素…7→5(8)
まずは、システムにも挙げた武器強化とプラグインチップ強化。チップの方は合成で性能が上がっても高コストになってしまうとあまり装備できなくなるため、低コストかつ高性能を目指しだすとめちゃくちゃ時間かかりそうです。武器も全種揃える必要があるので、武器収拾もやり込み要素ですね。
サブクエも結構用意されていて、『FF15』と同じおつかいであることはまあ許容範囲ですが、エリアが狭いせいで同じところを何度も行ったり来たりせざるを得ないことと、時限クエストが多いのは残念。釣りはただ待つだけで面白くないです。。
⇒同じところを行ったり来たり&似たような敵ばかりでクリア後サブクエ消化がただただストレスでした。サブクエはもっと簡単に受注→目的地で敵を倒したら完了でいいです。特に『FF15』と違って『ニーア』は世界観掘り下げ系のサブクエで消化する必要性が高いので、一つのサブクエで数か所行ったり来たりさせられるのは苦痛でしかなかったです。
11.オリジナリティ…8→9(10)
本作においてオリジナリティとして評価できるのは、世界観&全曲ボーカル入りのBGM。他に真似できるゲームはないでしょう。
逆に言うとこれだけで、せっかく仲間がいるのに共闘感がないのはもったいないです。まあオープンワールドARPGというジャンル(レベル制のもの)自体少ないうえに、『FF15』とは予算も全然違うことは分かるので仕方ない部分ですね。
⇒3周目の神がかった演出は他になさそうなので加点しました。
12.設定、PC対応…6(9)
グラフィック設定項目自体は結構細かいです。『FF15』よりアクション性が高いので、私の低スペックPCでもスムーズにプレイするのに役立ちました。『FF15』とはL/Rボタンの役割が標準だと異なっているのですが、キーコンフィグがあるおかげでいい感じに合わせることもできました。
ただ、調整不足でFAR MODを導入しないと快適に動かないというのは気になります。それよりも一番の問題点はよくある決定/キャンセルボタンが逆問題。人に話しかけるボタンが、選択肢とか購入画面ではキャンセルボタンですからね。。これがめちゃくちゃストレスで未だに間違えます。ゲーム内では変更できず、steam側で変更できたとしてもキャンセルボタンと同じジャンプボタンまで変わるのでどうにもなりません。。
参考までに私の設定は以下の通り。
・解像度:1366x768(標準1600x900)
・アンチエイリアス:オフ(オンにするとジャギジャギが綺麗になる代わりにかなり重くなる)
・テクスチャーフィルター:2倍(倍率上げるほどテクスチャが綺麗になる)
・モーションブラー:オン(描画をブレさせることで早さを表現する)
・シャドウ:Medium(設定を挙げると影がリアルになる)
・エフェクト:High(色んなエフェクトに影響)
・アンビエントオクルージョン:オフ(柔らかな陰影を表現するものらしいが重くなる)
・垂直同期:オン(60fps超えなければ関係なし)
13.総合…88→82(90)
世界観、シナリオ、アクション等のゲーム性は『FF15』より上です。
が、強制視点・強制シューティングがあるせいで手放しでおすすめできません。とは言っても唯一無二の世界観はそれだけで十分プレイする価値があり、ほとんどの人が飽きることなく最後まで進められると思います。
『FF15』は未だに飽きずに続けられていて、それと比較したせいで厳しめ評価になった気もします。
⇒3周目クリアまではめちゃくちゃ楽しめましたが、サブクエ消化のストレスのせいで結構点数下げました。私にとってゲームは楽しむものなのでストレスを感じるとやる気がなくなっていきます。。
やり込み要素によって総合点下げるのは迷いましたが、『ニーア』のサブクエは掘り下げ系で世界観を知る上での必須要素なので総合点としても下げることにしました。
とはいえ、総合的には面白かったです。ちなみに、裏ボス倒しても個体データ収集クエストだけはクリアできなかったので諦めてセーブデータ献上したあとにアンインストールしました。ストーリー思い返したくなったら動画見ればいいですしね。
おまけ:『NieR:Automata』 「最後の秘密」についての考察
ついでに『ニーア』とコラボしたMVがあることに最近気付いたので動画貼っておきます。
ー2018/10/9
元は以降にチート紹介してましたが記事分割しました。
続き:PC版『NieR:Automata』チート紹介
情報ありがとうございます。 デバッグコマンドは3Dモード用として紹介されていた…