流行りから遅れて2024年1月に『エルデンリング』(ELDEN RING)を購入しました。

美しく複雑なフィールド構造が素晴らしいのでスクショしたい瞬間が何度もあるのですが、本作にはオンラインマルチの要素があるためかメニューを開いても常に時間が流れており、一時停止に繋がるフォトモードは実装されていません。あまりにもったいなく感じます。

そんな本作にもフォトモードとして使えるフリーカメラMODがあるので紹介しておきます。
本記事内容はSteam版Ver1.10.1で動作確認しています。

1.事前準備

本作にはEAC(Easy Anti-Cheat)が実装されており、MOD(チート含む)は不正な行為として検出されます。
また、オンライン要素もあるためオンラインでのMOD行為はBAN対象です。実際に180日BANを食らったという投稿も見かけました。

そこで、EACなしでMOD導入オフラインプレイするために以下の記事を参考に「Mod Engine2」と「Elden Mod Loader」導入してください。
関連記事:『AC6』『エルデンリング』対応「Mod Engine 2」で簡単安全にMOD適用オフラインプレイ

一応簡潔に説明しておきます。

①「Mod Engine2」のzipファイルを展開して好きな所に置く。

②「Elden Mod Loader」のzipファイルの中身を以下のインストールフォルダに置く。
 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ELDEN RING\Game

③「Mod Engine2」の「launchmod_eldenring.bat」をダブルクリックするとEACなしMOD適用オフラインで『エルデンリング』が起動。
※先にSteamを起動しておくこと

②の実施によりMODなし正規のオンラインプレイをするには毎回MODローダーの無効化が必要となります。
もし頻繁にオンラインとオフラインを切り替えたい場合は、上記記事で解説している「Elden Mod Auto Toggler」も導入するのがおすすめです。

なお、フリーカメラMODだけを使うのであれば②は不要で「Mod Engine2」の「launchmod_eldenring.bat」から起動すればOKです。

2.「EldenRing CameraTools」インストール

『エルデンリング』はUE製ではないですが、UE共通のフリーカメラMODである「UUU」の作者が本作用にもフリーカメラMODを作られています。
「UUU」を一度でも使ったことがあれば同じように導入も使用もできると思います。

まず、開発者Otis_Inf氏のパトロンサイトで月額5ユーロ寄付することで各ゲームのフリーカメラMODページにアクセス可能となります。『エルデンリング』の該当ページは以下。
Elden Ring photomode mod

しかし、現在はこちらから無料でダウンロードできます。

DLしたzipファイルを展開して、「EldenRing_CameraTools」フォルダを好きな場所に置きます。私は「ダウンロード」フォルダに置いてます。
ついでにフォルダ内の「IGCSClient.exe」のショートカットをデスクトップにでも置きましょう。

これでインストール完了です!簡単ですね。
アンインストールはフォルダを削除すればOKです。

なお、「EldenRing CameraTools」の公式解説ページにフリーカメラ含む全機能の詳細な説明があり、以降の手順はフリーカメラ機能に特化して翻訳したようなものです。

3.フリーカメラMODの有効化

フリーカメラを有効化するには毎回MODの有効化(挿入)が必要です。

「Mod Engine2」経由で『エルデンリング』を起動したあとに「IGCSClient.exe」を起動します。

「EldenRing CameraTools」の起動画面。

①「Select」を選択すると表示される起動中アプリ一覧から『Eldenring』を選択。(おそらく自動的に選択されている)
②「Inject DLL」クリック。
するとディスプレイ左上に小さなダイアログが数個表示されます。

これで有効化完了です。この作業は起動のたびに行う必要があります。

4.フリーカメラの操作方法

それでは早速フリーカメラを使ってみましょう。
キーボードでフリーカメラを発動できます。

Insert:フリーカメラ起動/終了
Delete:HUD(UI)非表示/表示
テンキー0:ゲームの一時停止/開始
Page Down一時停止中のフレームスキップ(数フレームずつのコマ送り

コントローラー操作
スタート(メニュー)ボタン+左スティック押し込み一時停止/開始(厳密にはゲームスピード0)

先に一時停止してからフリーカメラを起動することでNvidiaグラボのAnsel機能とほぼ同じように使えます。逆に一時停止しなくてもフリーカメラを起動できるのでAnselと違う使い方もできます。
なお、テンキー0の一時停止とコントローラー操作の一時停止は処理方法が異なるようで、後者はわずかにキャラの位置が動かせます。

フリーカメラ起動中はキーボードまたはマウスまたはコントローラーでカメラを操作できます。
コントローラーのボタンはXbox(PS)準拠で記載。

キーボードマウスコントローラー操作内容
↑↓←→フリー右スティックカメラの上下左右回転
テンキー8546右クリック左スティックカメラの前後左右移動
テンキー79左クリックLT/RT(L2/R2)カメラの上下移動
テンキー13両クリック十字キー左右カメラの左右傾き(水平軸回転)
Alt-Y(△)高速移動または回転
Ctrl-X(□)低速移動または回転
テンキー+-ホイール十字キー上下FoV(視野角)の増減
テンキー*-B(○)FoV(視野角)のリセット
Home--カメラの動きロック/解除
テンキー.--ゲームへの入力ブロック/解除
F1(+Ctrl)--カメラ状態スロット1のロード(+セーブ)
F2(+Ctrl)--カメラ状態スロット2のロード(+セーブ)
F3(+Ctrl)--カメラ状態スロット3のロード(+セーブ)

コントローラー操作であれば直感的に使えると思います。

5.カメラ設定

カメラの動作について細かく設定することができます。

Gonfiguration画面。

バーを動かすことでカメラの移動/回転の速度や倍率を変更できたり、下の方にチェックを入れるとカメラの上下回転を反転できます。
カメラ操作するデバイスをキーボード+マウス/ゲームパッド(コントローラー)/その両方など変更することもできます。

Key bindings画面。

こちらではキーボードの割り当てを変えることができます。
ショートカットのダブり設定もできるようなので、「フリーカメラ起動+一時停止+HUD非表示」を同一キーに設定することでAnsel起動と全く同じ使用感にすることも可能です。

参考までに私はXboxコンにチャットパッドを接続して、一時停止を「P」、カメラ起動とHUD非表示を「0」(テンキーではない)に割り当てて、プレイ中でもすぐに手元で発動できるようにしてます。

Gamepad button bindings画面。

こちらではゲームパッドのボタン割り当てを変更できます。
コントローラーによるカメラ操作は標準で使いやすいので基本的に変えない方がいいですが、下にあるToggle gamespeed overrideではメニューボタン+どのボタンで一時停止するか変更可能です。

6.撮影補助機能

最後にスクショや撮影の補助となる機能を紹介しておきます。

Image adjustments画面。

Game speed:有効化するとゲームスピードを調整できる

Time of Day:有効化すると太陽の位置を調整できる(ゲーム内時間が経過するわけではなく見た目だけに影響、一時停止中の調整はできない)

Always stealth:チェックすると常時ステルス状態となり敵が攻撃してこない(チートなので悪用しないこと)

Higher LODs:高LODを有効にする(LOD=Level of Detailであり遠方オブジェクトの描画が綺麗になる代わりに重くなる)

以上です。
Time of Dayは見た目にしか影響しないので内部的には夜でも常に昼の明るい状態でプレイ可能です。

せっかく美麗なフィールドや魅力的な装備がたくさん用意されているのでいい瞬間を逃さずにスクショしたいですね。
-2024/3/15

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