『聖剣VoM』(聖剣伝説 VISIONS of MANA、ヴィジョンズオブマナ)のMOD紹介です。

『聖剣VoM』の体験版が配信され早速プレイしたところ、本作も『聖剣3ToM』と同じくUEで作られていたため恒例のUE用フリーカメラ(フォトモード)MODが使えました。
関連記事:『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』フリーカメラMOD「UE4 Unlocker」

とはいえ、当時からアップデートが進んで、過去のツールそのままでは使えないため導入方法と使い方をまとめておきます。

[24/8/25追記] カットシーン(イベントシーン、ムービー)の30fps制限はF11キーを押すと解除(Windowsにおけるフルスクリーン切替)されます。カットシーンで毎回押す必要があるのと押すたびにフルスクリーン⇔ウィンドウが切り替わるという問題はあります。
記事中に30fps制限を変更するMODのリンクも貼りました。

本記事内容はSteam体験版&製品版にて動作確認しています。MSストア版でも動作すると思います。

シリーズでもお馴染みの菊田裕樹氏・関戸剛氏・山﨑良氏が参加し、CD5枚組の大ボリュームで全100曲収録。

1.「Universal Unreal Engine Unlocker」インストール

『聖剣VoM』は起動ロゴにてUE製であることが判明しますがUEバージョンが分かりません。
UE共通のMOD(ツール)が「Universal Unreal Engine Unlocker」(UUU、UEアンロッカー)であり、UE4とUE5どちらで作られているのかによって対応するツールは異なります。
現在は以下のような分類となっています。

UUU v3.***:UE4用の無料版、v3.0.21(最終版)とv3.0.14(安定版)はDLできる
UUU v4.***:UE4用の有料版(=UUU4)
UUU v5.***:UE5用の有料版(=UUU5)

有料版は開発者Otis_Inf氏のパトロンサイトで月額5ユーロ寄付することでDLページにアクセス可能です。UUU以外にも多彩なゲーム用のカメラツールが配布されています。

しかし、以下のサイトで有料版の過去バージョンが無料でDLできます。
同じOtis_Inf氏のページとなっていて、アーカイブサイトとして過去バージョンを扱い最新版は非対応ということで問題なさそうです。
『聖剣VoM』はUE4で開発されているのでUUU4が必要です。
Universal Unreal Engine 4 Unlocker

というわけで、ダウンロードした「UUU_v4**.zip」を展開して、「UUU_v4**」フォルダを好きな場所に置きます。
ファイルパスに日本語が含まれてるとエラーが出る場合があるので、私はDドライブ直下に置いて「D:\UUU\UUU_v4**」としました。
ついでにフォルダ内の「IGCSClient.exe」のショートカットをデスクトップにでも置きましょう。

これでインストール完了です!簡単ですね。
厳密にはインストールではなくスタンドアロン動作するので不要になったらフォルダを削除すればOKです。

なお、UUU4の公式ページにフリーカメラ含む全機能の詳細な説明があり、以降の手順はフリーカメラ機能に特化して翻訳したようなものです。

2.フリーカメラMODの有効化

フリーカメラを有効化するには毎回MODの有効化(挿入)が必要です。
『聖剣VoM』と「IGCSClient.exe」(UUU4)を起動します。

UUUの起動画面。画像は『パルワールド』から流用。

①「Select」を選択すると表示される起動中アプリ一覧から『Visions of Mana』を選択。
②「Inject DLL」クリック。

するとディスプレイ左上に小さなダイアログが数個表示されます。

これで有効化完了です。この作業はゲーム起動のたびに行う必要があります。

ちなみに、左の「Abalable features」では対応している機能が確認可能です。

Abalable features画面。赤枠がフリーカメラ、HUD消去、一時停止の対応状況。

3.フリーカメラの操作方法

それでは早速フリーカメラを使ってみましょう。
フリーカメラ機能にはキーボードショートカットが用意されています。
[24/9/1追記] 私の環境において製品版ではHUD非表示できなくなってます

Insert:フリーカメラ起動/終了
Delete:HUD(UI)非表示/表示
テンキー0:ゲームの一時停止/開始(強制ポーズ)
Page Down:ゲームの一時停止/開始(スローモーション機能によるポーズ)
Page Up:一時停止中のフレームスキップ(数フレームずつのコマ送り

先に一時停止してからフリーカメラを起動することでNvidiaグラボのAnsel機能とほぼ同じように使えます。逆に一時停止しなくてもフリーカメラを起動できるのでAnselと違う使い方もできます。
なお、一時停止の処理方法が異なり、「0」キーの強制ポーズだと動いている最中の描画が荒れるので「Page Down」キーによる一時停止がおすすめとのことです。

フリーカメラ起動中はキーボードまたはマウスまたはコントローラーでカメラを操作できます。
コントローラーのボタンはXbox(PS)準拠で記載。

キーボードマウスコントローラー操作内容
↑↓←→フリー右スティックカメラの上下左右回転
テンキー8546右クリック左スティックカメラの前後左右移動
テンキー79左クリックLT/RT(L2/R2)カメラの上下移動
テンキー13両クリック十字キー左右カメラの左右傾き(水平軸回転)
Alt-Y(△)移動と回転の高速化
Ctrl-X(□)移動と回転の低速化
テンキー+-ホイール十字キー上下FoV(視野角)の増減
テンキー*-B(○)FoV(視野角)のリセット
Home--カメラの動きロック/解除
テンキー.--ゲームへの入力ブロック/解除
F1(+Ctrl)--カメラ状態スロット1のロード(+セーブ)
F2(+Ctrl)--カメラ状態スロット2のロード(+セーブ)
F3(+Ctrl)--カメラ状態スロット3のロード(+セーブ)
Shift+上記上記A(×)+上記プレイヤーの移動/回転(テレポート不可)

以前に比べてカメラ状態のセーブ&ロード機能やプレイヤーの操作が増えてます。
コントローラー操作であれば直感的に使えると思います。

カメラが近づくとキャラが消えてしまうという大きな不満があるものの必殺技やメニュー画面では消えない様子
[追記] カメラが近づいてもキャラが消えない(透過しない)MODが登場しました
[追記]このMODでfps変更できないカットシーンF11キーを押すしかなさそうです

なお、以前のバージョンではフリーカメラ起動中はSteamのF12スクショ機能が使えなくなっていました。
私はF12スクショを使わないため未確認ですが、以前は対策として4項にてカメラ操作をゲームパッドのみに設定することでF12スクショが使えたらしいです。

4.カメラ設定

UUU側でカメラの動作について細かく設定することができます。

Gonfiguration画面。

①バーを動かすことでカメラの移動/回転の速度や倍率を変更。
②チェックを入れるとカメラの上下回転を反転。
③カメラ操作をキーボード+マウスかゲームパッド(コントローラー)かその両方か選択。
④コンソールの起動ショートカットキー設定。(米国キーボード基準なので触らない方がよさそう)

使えそうなのは③で、カメラ操作をキーボード+マウスに設定すれば、フリーカメラ起動中でもコントローラーによりキャラクターを操作できます。もちろん逆も可能です。

Key bindings画面。

こちらではキーボードショートカットの割り当てを変えることができます。
ショートカットキーのダブり設定もできるので、「Enable/dsable camera+Toggle HUD+Toggle game pause」を同一キーに設定することでAnselと全く同じ使用感にすることも可能です。

参考までに私はXboxコンにチャットパッドを接続して、一時停止を「P」、カメラ起動とHUD非表示を「0」(テンキーではない)に割り当てて、プレイ中でもすぐに手元で発動できるようにしてます。

5.プレイヤーサイズやゲームスピード

UUUのアプデが進んで撮影に役立つチート的な機能も搭載されています。

Misc adjustments画面。スクショ撮影のための機能が集まっている。

それぞれの説明は省略しますが、プレイヤーを見えなくしたり無敵にしたりサイズを変えたり、NPCのみスピードを変えたりできます。
3項に貼った動画の後半でプレイヤーサイズを変更してるのもこの機能です。

分からないときは各項目にマウスオーバーすると解説が表示されるのでそれをgoogleレンズなどの翻訳アプリで読みましょう。
-2024/8/2

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