Project xCloud(以下、xクラウド)のプレビューがついに日本でも始まりました。
Project xCloud プレビュー プログラム、11 月 18 日より日本で提供開始

私もすぐに申し込んだところ運良く(全員?)参加者として選ばれて実際に使ってみたので備忘録としてまとめておきます。

[21/9/30追記]
正式名称がXbox Cloud Gaming(Xboxクラウドゲーミング、以下Xboxクラウド)となり、日本でも21/10/1よりサービス開始となります。

1.Xboxクラウドゲーミングとは

XboxのサービスであるゲームサブスクXbox Game Pass(ゲームパス)をクラウドストリーミング配信で遊べるようにしたサービスです。
PSNOWに非常に似てますが、PCだけではなくandroidやiOS搭載のスマホ&タブレットも対応しています。
関連記事:『PSNow』のおかげでノートPCからPS独占ソフトがプレイできた

Xboxクラウドを語る上で、まずゲームパスを知っておく必要があり、プランが複数あってややこしいので表にまとめておきます。

XboxPCスマホ&
タブレット
TV&
ディスプレイ
タイトル備考
Xbox
Game Pass
Ultimate

(1100円)
全部込み
Game Pass Core
(842円)
×××オンラインプレイ
毎月2本ゲーム配布
PS+に似たサービス
Live Gold
for Console
(850円)
×××約300Xboxで遊び放題
PC
Game Pass

(850円)
×××約200PCで遊び放題
CSに比べると少ない
EA Play
(518円)
××約100EA社のタイトル遊び放題
for PCにも含まれる
Xbox
クラウド

対応
予定
約100スマホ&タブレットで遊び放題
Xbox本体もゲーミングPCも不要

価格は全て執筆時点の税込月額。

随分分かりやすくなりました。
クロスセーブによりセーブデータは全機種間で同期できるようです。

Xboxクラウドは執筆時点ではプレビュー版のため無料で将来的な価格は未定となっており、正式サービス時はおそらく1000円未満になりそうです。
Xboxクラウド単体のプランはなくUltimteプランの付属サービスとなりました。
クラウドゲームやサブスクサービスは乱立してるのでいずれ比較記事をまとめたいと思ってますが、Xboxクラウドが安すぎ&便利すぎて覇権をとりそうな気がします。

ちなみにスマホ&タブレットは執筆時点でandroidのみとなっており、iOSが対応していないのはゲーム1タイトル毎に審査できないことが原因らしいです。Appleはもう少し柔軟になって欲しいなと思います。
また、TV&ディスプレイとしているのは、例えばAmazonのFire TV StickのようにHDMI端子に指すだけでゲームをストリーミング配信できることを目指してるようです。
Xboxが1年以内にテレビ向けアプリになるかもしれないとフィル・スペンサーが発言

「ゲームのためにゲーム機を買う」という時代が変わりそうで非常にワクワクしてます。

2.対応タイトル

いくらゲームが遊び放題とはいえ、遊びたいタイトルがなければ魅力がありません。
というわけでプレビュー版での25タイトル中の有名タイトルを見てみましょう。

・バイオハザード7
・CODE VEIN
・デビルメイクライ5
・Forza Horizon 4
・マインクラフトダンジョンズ
・PUBG
・龍が如く0
・Civilization VI
・鉄拳7

ピックアップしただけでもゲーマーなら聞いたことがあるタイトルがずらりです。
注目したいのは『CODE VEIN』で、これは他のゲームパスプランでも執筆時点で対応タイトルになっていません。つまり正式化されたらXboxクラウドのみでプレイできるタイトルも出てくるかもしれません。
私自身はPCゲーマーなのでPC版がない『KH3』がプレイできることを期待しています。
ちなみにゲームパスでは1タイトルが数か月~1年程度で入れ替わるらしいので、Xboxクラウドも同様に各タイトル期間限定配信になると思います。

3.必要なもの

というわけでXboxクラウドを遊ぶために必要なものを公式から引っ張りつつ補足します。
本項は正式サービス開始に伴う見直しはできてません。[21/9/30追記]

互換性のあるモバイル デバイス:
Project xCloud (プレビュー) には、Android バージョン 6.0 以降、および Bluetooth バージョン 4.0 に対応しているモバイルデバイスが必要です。

とりあえず、私のXperiaスマホ(Androidバージョン10)で動作しました。
同じく手持ちのFire HD 10タブレット(2017年製第7世代)には対応しておらず、Xboxクラウドのアプリをインストールできませんでした。
さらに、PCでプレイできないかとAndroidエミュの一つBluestacksをインストールして試してみましたが、アプリが対応していないため動作しませんでした。
他のAndroidエミュであってもアプリ内でコントローラーのBluetooth接続自体が出来ないと思われます。
正式にPC対応が決まったためXboxアプリからプレイできると思います。

互換性のある Xbox コントローラー:
一部の Xbox コントローラーは Bluetooth に対応しておりませんのでご注意ください。

PC用に使っているXbox One ワイヤレス コントローラーでBluetooth接続して動作しました。
また、手持ちのPS4コントローラーでもBluetooth接続して動作しました。Bluetooth対応コントローラーであれば基本的に使えるかもしれません。
XboxコンはPCゲームに使用していて、スマホとペアリングするとPCとのペアリングが切れるのでXboxクラウド用としてはPS4コントローラーをメインにしようと思います。

ついでにスマホ画面を固定できないとゲームが非常にやりづらいのでスマホホルダー(1000円ちょい)を用意しておきましょう。

4.Xboxクラウド感想

数時間しかプレイできてませんがXboxクラウドの感想をまとめておきます。
PSNowとの比較になります。

●遅延

クラウドゲームにおける最大の懸念事項ですが、Xboxクラウドは遅延をほとんど感じません
PSNowは体感できる程度の遅延がありましたが、普通に実機でプレイしてるのと変わらないくらいの感覚でプレイできました。
とはいえ、タイミングが重要な格闘ゲームやリズムゲームは厳しいと思います。

●画質

解像度については公式発表されてませんがPSNowと同じ720p(1280×720)らしいです。
私のXperiaは2880×1440でフルHDを超えるディスプレイ解像度ですが、スマホの小さな画面上では非常に綺麗に見えました。
PCやTVにも対応するのであれば1080pなど画質選択できるようにしてほしいところです。

●コントローラー

PS4コントローラーが使えたのはいいですね。
PSNowでもXboxコントローラーは使えましたが、あちらはPS4専用のタッチパッド操作がある場合はPS4コントローラー必須だったのでXboxクラウドの方が柔軟性は高いです。

●混雑時の動作

画質が悪すぎてまともにプレイできません。PSNowよりも酷いですが当時とプロバイダを変えたので私の回線環境が悪いかもしれません。
PSNowの方は混雑時30秒後に強制終了されましたが、Xboxクラウドは画質が悪い状態でも継続されます。
私の環境では深夜3時とかそれくらいなら綺麗な画質でプレイできます。

●価格

1000円ちょっとでPC・スマホ&タブレット・将来的にTVでプレイできるようになれば他のクラウドゲームサービスが太刀打ちできないほどの圧倒的に魅力的な価格だと思います。

●総合

非常に魅力的なクラウドゲームサービスです。
但し、PCゲーマーとしてはゲームパスPCに加入すればいいだけなので敢えてXboxクラウドに加入するメリットは今のところないです。
とはいえPC版のないゲームが配信されれば加入予定ですし、ノートPCやスマホしか持ってない方には最高のサービスだと思います。
とりあえずはPC対応を早くしてほしいですね。

回線が悪いせいでまともにプレイできてないですが、ちゃんとプレイできたら以降に記録していきます。
ー2020/12/7

正式サービス開始に伴い全面的に見直し。
-2021/9/30

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